入手経緯と使用目的
昨年(2014年)12月、Intel Club Extremeさんが「Hzを探してクロックアップ! ポイントキャンペーン」を実施されたのですが、幸運にもそのキャンペーンで上位30名に入賞することができました。今回のモチモノ登録はその賞品としていただいたモノになります。
早速、[G-Tune] NEXTGEAR-MICRO im550SA5-FF14のシステムドライブとして活用するため、ZIGSOWのIntel product reviewで先例となるレビューを探しつつ、既設HDDからのOS(システム)の移行作業に取り組むことにしました。尚、既設HDDはデータドライブとして継続利用します。
仕様
SSDの取り付け
■ 事前準備 ■
SSDの取り付けは一度だけ、私の初めてのプレミアムレビューで体験したことがありますが、その時はノートPCが対象でした。今回のように、デスクトップPCは初めてであるだけでなく、既設HDDをデータドライブとして転用した経験もありません(HDDの換装は何度かやったことがあります)。
という訳で、取り付け作業中にデスクトップPCを壊してしまわないように、事前にケースの分解手順を調べました。マウスコンピューターさん(G-Tuneはブランド名)のサポートページを確認してみると、「BR665 パーツの交換手順」というFAQが紹介されています。これを読めば、おおよそのイメージは掴むことができそうです。
また、SATAケーブルの配線も確かめました(クリックで拡大写真が見られます、以下同じ)。マザーボード上のSATAコネクター(写真左)から、グラフィックボードの奥を通り、マザーボードの裏側へと迂回して、電源関係の配線で混雑している空間を抜けてHDDにまで繋がっています。同じルートで配線してやれば、SSD用のSATAケーブルも簡単に取り回せそうですね。
■ 取り付け作業 ■
では、SSDの取り付けに取りかかりましょう。FAQで紹介された手順に従って、まずはストレージ用のケージを外さなければなりません。ケージの固定器具はすぐに取れましたが(左から3枚目のように、反対側には固定器具はありません)、ケージがキッチリと嵌っていてケースから取り出すまでにちょっと手間取りました。
マウスコンピューターさんも注意されていますが、フロントファンの配線にはくれぐれも気をつけてください。また、HDDに接続されたSATAケーブルや電源ケーブルは、ある程度前方にケージを動かしてからのほうが抜きやすいと思います(電源周りはケーブルで混雑しており、手を突っ込んで作業するのも一苦労でした)。
ケージを取り出したら、SSD(左から1枚目)の取り付け準備をします。3.5インチベイ用のマウンターとネジは、SSDの添付品(2枚目)を使います。マウンターには、デスクトップPCの付属品であるスライドレール(3枚目)を取り付けて、ケージに差し込める状態(4枚目)に仕上げます。
SSDとHDDは、ケージに差し込むようにして取り付けます。それから、電源ケーブルを縛っている結束バンド(左から1枚目)を取り除き、SSDとHDDに電源ケーブルを繋げます(2枚目)。SATAケーブルも同様です。この時、マザーボードからHDD用のSATAケーブルを抜いておかないと、ケーブルの長さが足りためにHDDまで届きませんでした。SSDの取り付けが終わると、今度は逆の手順でケージを戻していきます。ケージを元の位置まで戻せたら(3枚目)、マザーボードにSSD用とHDD用のSATAケーブルを接続します(4枚目)。尚、白いコネクターがSATA3.0に対応していました。
ところで、IntelさんのSSDは『Intel Data Migration Software』という移行ツールをダウンロードして利用できるのですが、このツールはSSDの容量が移行元ストレージの容量よりも少ない場合にはデータの移行ができない仕様になっているそうです。
このソフトを使えば目的を達成できる見込みが立ちましたが、移行元(システムドライブとSystem Reserved)の容量は単純に見積もっても約240GBもあり、新設したSSDの容量(120GB)をオーバーしている点が気になります。しかし、実際には使用領域だけがSSDへと移行されますので、SSDの容量に収まるようシステムドライブを整理するだけで済みました*。
*私の場合、マイドキュメントは他のドライブに設定していたので、不要なプログラムを削除してディスクのクリーンアップを行うだけでした。また、移行作業の失敗に備えてバックアップも取っておけば、安心して作業に取り組めると思います(今回のPCは使い始めたばかりで、バックアップを取るほどでもありませんでしたが)。
『EaseUS Partition Master Free』を開始したら、次のような操作画面になります。ディスク1とディスク2が表示されていますので、赤枠で囲っている「ディスク2(MBR)」をクリックしてから、操作メニューにある「OSをSSD/HDDに移行する」を選びます。
「システム移行ウィザード」が起動しますが、私は設定を変更することなく進めていきました。そして後述する(参照「システムドライブの調整」)ように、このためにひと手間増えました……。
ウィザードの最後で「このアプリを実行してから、シャットダウンを実行する」にチェックを入れて、PCの再起動をかけます。
そうすると、次のようにOS(システム)の移行プロセスが実行されます。このプロセスが終わると、PCがシャットダウンされます。私の環境では、15分もかからずに完了したように思います。
HDD上に、System Reserved(E:)とOS(G:)という名前のドライブができています。今回はこれらのドライブを削除して、新しいドライブとして一つにまとめることが目的です。
まずは「コンピューターの管理」を使って各ドライブを削除し、未割り当ての領域に新しいドライブを作成します。下記のように(左から右へと)進めていくと、「新しいシンプルボリュームウィザード」が開始されます。
ウィザードでは、順を追ってプロセスを消化していきます。
ウィザードが完了すると、目的通りにボリューム(E:)という新しいドライブが作成されました。
システムドライブの調整
ドライブの再構成も終わって一段落と思いきや、「コンピューターの管理」をよく見てみると、ディスク0(=SSD)の構成におかしな点があることに気付きました。System Reservedに割り当てられた領域が28.84GBもあるのです(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。
移行前のSystem Reservedでは100MBしか割り当てられておらず、これはかなりの浪費です。原因は何だろう?と考えてみると、『EaseUS Partition Master Free』を使っている時にパーティションを編集しなかったことを思い出しました。つまり、下記の段階でちゃんと調整していれば良かったわけです……。
という訳で、今回はシステムドライブの調整が目的です。まずはSystem Reservedを移行前のように100MBまで縮小し、それによって生まれた未割り当ての領域をOS(C:)に拡張させようと目論みました。ところが、「コンピューターの管理」を使って未割り当ての領域を作成する段階までは進めたのですが、どうしてもOS(C:)の拡張ができません。
調べてみると、拡張は未割り当ての領域が右側に隣接している場合にのみ可能とか……。そこで他の手段はないものかと探していると、『EaseUS Partition Master Free』を使えば可能であることが分かりました。次のように、未割り当ての領域をOS(C:)で吸収合併するように調節してやります。
そしてPCを再起動してみると、目的通りにシステムドライブを調整することができました。
今度こそ、すべての移行作業が終わりました!!
ベンチマークと起動時間の比較
■ CrystalDiskMark ■
ストレージの定番ベンチマークである『CrystalDiskMark』の結果です。プレミアムレビューの使い回しで申し訳ありませんが、まずは移行前(HDD)から掲載します。
そして、移行後(SSD)です。
■ Windowsエクスペリエンスインデックス ■
これも定番である『Windowsエクスペリエンスインデックス』の結果です。まずは移行前(HDD)から掲載します。
そして、移行後(SSD)です。
■ 起動時間の比較 ■
『BootRacer』を使って起動時間の比較動画を製作しました。上述のベンチマークスコアからでも十分にSSDの恩恵を知ることができますが、明らかに体感できるレベルで起動時間が短縮されていることを理解できます(尚、動画はデジカメによる撮影です)。
結びにかえて
システムドライブをSSDに移行した結果、Windowsエクスペリエンスインデックスでプライマリハードディスクのスコアが劇的に向上し、全体的に満足できるパフォーマンスになりました。また、起動時間が明らかに体感できるレベルで短縮されました。デスクトップPCに対するSSDの取り付けは初めての経験でもあり、ちょっと苦労した部分もありましたが、その見返りを十分に与えてくれたと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2015年02月14日
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購入場所
Intel Club Extreme (キャンペーン賞品)
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