ジャッキー・チェン主演の同名映画をタイトルに冠したアクションゲーム。1984年にアイレムによりアーケードゲームとして開発され、1985年に任天堂からファミコン版が発売されました。
プレイヤーは主人公トーマスを操り、館の最上階に監禁されたシルビアを救出することが目的。館は5階層で、各階にはボスが待ち構えています(棒術使い、ブーメラン使い、怪力男、妖術使い、そして、敵組織のリーダーであるMr.X)。
十字キーは《左右移動・ジャンプ・しゃがむ》を操作します。Aボタンは《パンチ》、Bボタンで《キック》です。敵キャラの行動パターンが把握できれば、それほど難しいゲームではありません。
本作以前にコナミから『イー・アル・カンフー』が発売されています。同じカンフーアクションだったことから、友達同士でよく比較しました。『イー・アル・カンフー』は固定画面で敵キャラ5人と1対1の対戦を続けるのに対し、本作では雑魚敵を掃討しながら各階の廊下を進み、廊下の奥に辿りつければボス戦。作品の出来としては甲乙つけがたく、結局はプレイヤーの好みの問題だという結論に至ったように思います。
■ 比較作品
※「本当のラスボスはシルビア!?」とは、当時流行したデマです(笑
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購入金額
4,900円
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購入日
1985年06月21日
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購入場所
かげちゃんさん
2013/12/01
カンフーではありませんが、格闘アクション系では任天堂からはアーバンチャンピオンというのもありましたね。
千里一歩さん
2013/12/01
映画の影響でカンフーアクションが子供の間で大人気だったので、『スパルタンX』と『イー・アル・カンフー』はどちらも大流行したように思います。
『アーバンチャンピオン』はパトカーの見回りとか、ちょっと笑える要素がありましたw
Schrödingers Katzeさん
2013/12/01
タイトルの映画とはほぼ関連性ありませんなw
というか、当初は全部ソフトも自前のつもりだったようですし。
イーアルカンフーはただのSEですが、この作品では、ΔPCMで音声が出てます。
容量的には厳しいんですが、やっぱりあの声は、入れておくべきって判断だったのかもしれません。実際、機能としてはあるのに、使ってるケースは容量が増えるまで殆ど見られないです。
ただ、ROMが十数キロバイトで、設計上は、40KB前後のメモリ空間なのに、PCM付けとこうかとか、端子に音声入力つけとこうかとか、「安く済んで使えそうなら全部積んでしまえ」的な割り切りと取捨選択がファミコンって神掛かってる気がします。
メモリマッパだの、メガロムだのってのはずいぶん先の話です。
この辺りを汎用で構成してしまった、MSXとか、SEGAのゲーム機だと、スプライトが単色だったり、音源もデューティー比固定の矩形波とノイズしか出なかったりしたわけで。
千里一歩さん
2013/12/01
私も長らく任天堂の開発だと思い込んでいた口です。それで当時のほかの作品とも、それ以後の作品とも、任天堂にしては毛色の違う作風だなとずっと思っていました。
タイトル以外は映画との繋がりは希薄ですね。ストーリー的には、ブルース・リーの『死亡遊技』に近いと指摘する声が多いですしw
確かに音声については、操作するキャラの『アチョー』と連呼している声や敵ボスの笑い声が耳に残りました。
ファミコンはコストパフォーマンスの点で、その設計からチャレンジ精神に富んだ機種だと思っています。逸話を聞くと、結局は当時社長だった山内さんの経営判断と開発スタッフの努力に行き着くわけですが^^;
Schrödingers Katzeさん
2013/12/01
原作がアイレムなだけで。結局あとから、アイレム自身もソフトつくるようになるんですけどね。
アーケード版とは、音声も、演出も意外と違って、ファミコン版のほうが聞きやすいような。
ただ、初期から、任天堂主体ってことではありますが、HAL研とかだったりと、全部が内製ってわけではなさそうです。アーケード版ドンキーコングとかも開発元ともめてたりしてますしね。
結局はRPGなんかも出てるんですが、設計的には、リアルタイムゲームを作ることに特化して、その目的に不要なものは、普通はコンピュータにありそうなものもごっそり無かったりと、ヴィジョンがはっきりしていたというのも、ブレない一つの要素かもしれませんね。
バランスが極端なので、目的によっては本当にゴミでしかないシステムなんですが。何せ、ピクセル単位で全画面表示のグラフィックすら「無理」なんですよね。
出来てるように見えるのは「パーツを敷き詰めている」からで。だから、レーザー的な表現は限りなく中の人が苦労してるわけでw
千里一歩さん
2013/12/01
ファミコン版のディレクターは宮本さんですが、アーケードの移植作なので「開発」と考えるのはどうかな?と。アイレムもファミコンで続編『2』を出しているようですが、この作品は記憶にありません。1991年発売とあるので、私の関心もメガドライブやPCエンジン、スーファミに移っていた頃のせいだと思います。
『ドンキーコング』は、有名な訴訟沙汰がありますねw 映画『キングコング』との関係でキャラクターの著作権で揉めたり、実質的な開発会社である池上通信機とも争った話を耳にしたことがあります。
ファミコンは何と言うのでしょう? 無理にパソコンもどきを開発するのではなく、割り切ってゲーム専用機を目指したことが成功した鍵だと感じます。機能の取捨選択は、これはもう勘どころが良かったとしか言えませんがw アーケード筐体の値段を考えれば、本体1万5千円でロムカセットも5千円から1万円程度なんですから、レーザーの再現くらいは目を瞑らないと罰が当たりますw
由樹さん
2013/12/01
音声でるすげー
って、当時
なぜか思いませんでしたね。
SFCのころなら、思ったのに、不思議!
千里一歩さん
2013/12/02
技術的に凄かったはずなのに、私も音声が出ること自体には驚いた覚えがありません。むしろ、カンフーアクションに魅了された思い出のほうが強すぎますw