去年、サイド12ボタンマウスを買おうとしたときに、RazerのNaga2014とどちらにしようかと迷って結局買わなかった一品。G710+のプレミアムレビュー当選記念に購入しました。最近まで使っていたのはこのRazerのNaga2014。
光の色を変えられるので、ヒカリモノが好きなひとは好きかもしれませんね。色の調整もLogicool Gaming Software(LGS)で行います。
12サイドボタンは次のように並んでいます。①がロジではG9、⑧はG16、といった感じです。以降、この番号に基づいて説明していきたいと思います。
前
①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨
⑩⑪⑫
後
! ボタンの形状について
G600rとNaga2014の二者、ボタン配置の形状が違います。
さらに別角度からNaga2014を見ると、中央が盛り上がっていることがわかります。
G600rは①②③が直線的に並んでいて、①の行と④の行、⑦の行と⑩の行がそれぞれVの字に並んでいます。山切りならぬ谷切りです。あわせてW型です。カシオペア座です。
それに対して、Naga2014はカーブして②が①③より盛り上がっています。それでいて、①の列、②の列、③の列はそれぞれ反るようにして並んでいます。
! Logicool Gaming Software
G600rはロジクールの他のGシリーズ同様、Logicool Gaming Software(LGS)で機能を設定します。起動すると次のような画面が出てきます。
最初のこの画面で、キーストロークなどの設定をマウス本体に保存する(オンボードメモリ)か、パソコンに保存するかを選択できます。オンボードメモリについては後ほど詳しく説明します。
下の家のマークの1つ隣が、キーストロークなどを設定する画面となります。ここで全てのボタンの設定ができます。
Gシフトキーについて
左から、【 G600r・Naga2014・Logicool G5 】です。写真汚くてごめんなさい……。 G5さんには大変お世話になりましたなぁー。
さて、一番左がG600rなのですが、マウスの右クリックのさらに右側に、もう1つボタンがあるのがわかりますでしょうか。これがこのG600rの特徴の一つでもある「Gシフトキー」です。
LGSでこの「Gシフトキーを押しているときの動き」を設定することで、サイドの12ボタンに新たにショートカット等を割り当てることができるのです。
ここで設定するキーは、Gシフトキーを押している間だけ有効になるキーです。ただし、このGシフトキー、非常に押しづらいです。というかいつの間にか押していることがあります。普通にマウスをかぶせ持ちすると、薬指がGシフトキーの上に乗っかるんですが、どうも勝手に指の重みで押しちゃうみたいなんですよね……。
しかも、Gシフトキーを押しながらサイドの12キーを押すのが非常に難しい!なんだか場所さえなんとかなればもうちょっとマシになった感があります。残念ながら現状では、自分には使いこなすことは無理!ってことで、マクロの誤爆をしまくったので、このGシフトキーは無効化しました。
また、左下に「モードを選択する」というドーナツ状のものがあるのがわかりますでしょうか。これはその通り、モードを3つから選択することができます。3モードそれぞれに別のキーストローク等を割り当てることができます。
モードを変更するためにはこの画面で変更するか、キーストロークで「モードを切り替える」という項目があるので、そこで選択できるようにしてください。このモードはキーストロークの設定だけでなく、今から紹介するポインタ設定やライトの設定にも適用されます。
ポインタ設定
ここではDPIの感度やポーリングレートを変更できます。Gシフトキーを押している間だけDPIを変更できる、いわゆる「スナイパーモード」も搭載しています。
ライトの設定RGBでバックライトの色を設定できます。1色を光らせることもできますが、複数の色で切りイルミネーションにすることもできます。
! G600r VS Naga2014
押しやすさ勝負
G600rとNaga2014を使ってみての率直な感想です。あくまで個人的な感想です。といってもG600rは使い始めてまだ1カ月経っていませんので、もし今よりももっと慣れることで変わるようであれば、それもまた追記したいと思います。
Naga2014はなだらかなカーブとなっているため、ボタンは真上から押すことができました。垂直に押さえる感じですね。そのため、Naga2014は⑤を押してすぐに⑧、と押したいときでも親指の指先と指の腹でとっさに押すことができました。
一方、G600rはボタンの配置がW字になっているため、上から押すというよりも「前に押す」「後ろに押す」という押し心地になっています。また、谷の部分はへこんでいるため、キーを押す場合はどこにあっても親指の指先を持っていかないと押せません。少なくとも、指の腹で⑧を押すのは相当困難です。
つまり、①~⑥の操作と⑦~⑫の操作を、Naga2014ほど素早く切り替えられないということですね。あと、Gシフトキーは前述通り、プラス要素とはなりません。
というわけで、押しやすさの勝負については、Naga2014の勝利!
ソフトウェア勝負
先日のG710+のレビューでも書きましたが、G600r用のLogicool Gaming Software(LGS)も、Naga用のRazer Synapse(RS)も、どちらも「スリープモードからの復帰だとうまく動かないことがある」という点では一緒です。ハードウェア制御系だからなのか、自分のマシンがおかしいのかわかりませんが、そういう事情なのでこの点は競わせないことにします。
それ以外の設定についてですが、一言で言ってしまうと「ほぼ互角」です。ボタン1つ1つにキーストロークを登録できる点も変わりません。マルチキーとして入力した時間をミリ秒単位で記録できるのも変わりません。その記録したものの秒数を修正することができるのも変わりません。
ただ、1つ大きな違いがありました。それは「キーストロークを保存する場所」です。
RSはクラウド保存を謳っており、インターネットにアクセスすればどこからでも同じキーストロークを呼び出すことができます。
また、Naga2014 のレビューでも書きましたが、RazerのSynapseはちょっとソフトウェアが不安定なところがあります。アップデートがうまくいかなかったり、較正がうまくいかないときがあるらしく、純正マウスパッドでないとカーソルが飛んだりしていました。ここはNaga2014 はわりと不利な点ですね。
一方G600rは、オンボードメモリに保存することができます。これは、G600r自身に設定を保存しておけるというもの。そのため、クラウドにアクセスができないオフライン環境であっても使えるということです。しかもLGSをインストールする必要すらありません。
これは個人的には大きなプラスポイント!
残念ながら「マルチキー」についてはオンボードメモリへの保存はできませんが、「キーストローク」なら保存できるため、例えばネットカフェなどにこのマウスを持ち込んで、LGSをインストールすれば、普段使っているサイドキーがそのまま使えるというわけです。
マルチキーはFF14では基本的に使わない機能なので、FF14しかしないクマにとっては、ソフトウェア勝負ではG600rの勝利とします!
! 総評
というわけで、G600rとNaga2014の勝負は、自分の中では1勝1敗で引き分けです。やっぱり使ってみないとわからないことは色々ありますね。ただ、クマ個人的にはソフトウェアの成熟度という意味で、G600rに若干有利かなー。押しにくさはたぶん慣れる!慣れてみせるさʕ゚ᴥ゚ʔ!
ちなみに上では説明し忘れていましたが、重量はG600rが133g、Naga2014が135gで、ほぼ同じ重さです。切り替える人にとっては、重さはネックにはならないと思います。
それと、総評として言っていいかわかりませんが、FF14をやるときにサイドに12ボタンあるマウスは必須といってもいいほど大変便利、ということは言えます。
FF14は、チャットの時以外は右手でマウスを常に持ち続けるゲームです。左手では移動やマクロの発動などをするわけですが、移動しながら右手でマクロボタンを素早く正確にクリックすることは相当困難です。しかし、右手にマクロボタンがあれば、移動しながらのマクロ発動が簡単にできてしまうわけです。
しかも、普通のマウスは進む・戻るの2ボタンがプラスされているものが一般的ですので2つまでしかマクロは発動できませんが、このマウスならさらに10個!チルトホイールやDPI調整ボタンまで含めればさらに4個増やせる!スゴくね?ってことですよʕ→ᴥ←ʔ
はい、マジスゴいです。ですのでPCでFF14をがっつりやっている方は、一度はこの多ボタンマウスを使ってみてはいかがでしょうか。世界が変わりますよ。クマのオススメはG600rの方です。
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購入金額
4,500円
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購入日
2014年12月09日
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購入場所
ヨドバシ.com
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