Macbook Air 13"のMagsafe2 ACアダプターが疲労により断線してしまったため、修理することにしました。

購入すると純正品だと9000円近いですからね…

分解するにあたって必要な工具は以下の通り。

・ペンチ

・ニッパー

・はんだごて

・適当な熱収縮チューブ

・接着剤

・3.5mmドリル

■まずはバラす

バラし方は便利な動画があるのでこちらをご覧ください（手抜き）

動画にあるように、“耳”の部分にペンチを差し込み、逆方向（開く方向）に力を入れると、バキッと音がして簡単に外れます。

あとは、周囲が凸と凹のモールドになって接着されてますので、バキバキと剥がしていきます。

分解が終わるとこんな感じになります。

左側に出ている黒いケーブルは、最初に修理したもの。

ケーブルを切断、半田付けしてスミチューブで絶縁しただけです。

修理はしてみたものの（動作するけど）見た目が良くないので、バラすことにしました。

■ケーブルを切断、ケーブルを通す穴を開ける

続いて、ケーブルを通す為の穴を開けます。

既存のパーツを再利用することにしました。

まずは、断線した部分をおもむろにニッパーで切り取ります。

ここのパーツが長く、鞄の中で当たってケーブルが折れてしまっていたので、短く切断しました。

切断したケーブル。

黒いのがGND、緑のが14.85V DCです。

切り外したパーツ。

こいつを再利用することにします。

方法は簡単で、最初に2mm程度のドリルでおもむろにケーブルを切断した側から穴を開け、貫通したら3.5mmのドリルで穴を広げて完了です。

ケーブルを通すとこんな感じ。

ピッタリですね。

…と書いて見たものの。

単に同軸をケーブル2本にまとめるだけで、このパーツの厚みは不自然な気がするんですよね。

中になにか回路というかパーツが収まっていてもおかしくないというか。

裏側にロットNoとか印刷してあるあたり、さらに怪しい感じが。

まあ、ドリルで穴開けちゃったものはしょうがない！

ってことで、実際に直したACアダプタをダメ元でMacbook Airに繋げてみましたが、ちゃんと認識したのでOKっぽいです。

これ、どういう構造になってるのかな…

■ケーブルを半田付け

ACアダプタ側のケーブルと半田付けします。

最初に、ケーブルの被膜をむき、半田付けしやすいようにあらかじめハンダを流しておきます。

フラックスを流し込んでおくと作業が楽になります。

つづいて、ケーブル側に太めのスミチューブ×１を通しておき、ACアダプタ側のGND、14.85V DCそれぞれに細めのスミチューブを１つずつ通しておきます。

これを忘れると、絶縁がしにくいので注意です。

準備がおわったら、半田付けです。

半田付けがおわったら、ケーブル毎にスミチューブを熱して絶縁します。

この状態ではGND側のケーブルが一部露出していますので、最後に太めのスミチューブをかぶせて完全に絶縁します。

■ケーブルを押し込んで元に戻して作業完了

ケーブルをACアダプタの隙間につっこんで、ケーブルを外に出すためのパーツをはめ込みます。

かなり中が窮屈ですので、隙間をうまく利用します。

最後に、接着剤を使ってACアダプタのカバーを接着します。

今回は田宮のプラモデル用接着剤を使用しました。

これで作業完了。

案外簡単ですので、ACアダプタが壊れた方は試してみては如何でしょうか。

って、直してから気づいたのですが、保証期間外でもACアダプタの破損は通常利用での破損であれば交換してくれるんですね。

知らなかったヨ！

ってわけで、分解修理よりも、Appleに持っていったほうが良いと思われます…

※実際に使えるか確認する為一度非公開にしましたが、問題なさげなので公開に変更しました