UASPは、対応するハードウェア(対応ドライバー)とOS(Windows 8)環境下で、SCSIの通信プロトコルをUSBで利用できるようにしたもので、データ転送を効率化することで高速に読み書きできる仕様です。
UASP対応の実力が気になり、以前CenturyのHDDケースのシルバーとブラックを購入してみました。
SSDを他のUSB 3.0対応のHDDケースに入れた時と、UASP対応ケースに入れた時では、明らかに異なる速度で読み書き出来ました。
HGST 1.5TB HDDを入れた時は、SATA接続と変わらない速度をUSB 3.0接続で得る事ができました。
UASP対応HDDケースは、Century製しか試したことがないので、気になる他のUASP対応HDDケースを購入して試してみることにしました。
最初に断っておきますが、計測データは、私の環境での値です。マザーボードに搭載されているUSB 3.0のチップやドライバーなどで計測データは異なると思います。あくまでも参考値としてご覧下さい。
UASP対応HDDケースの速度を測るため、Samsung 840PRO 256GBを用いて速度の計測を行います。
このSSDは、ランダムデータでも圧縮に有利な単一データ(0 fill/1 fill)でも速度差少ない高性能SSDです。
最初に、SSDをマザーボードのZ87 Expressに接続されているSATAポートに繋いで、Crystal Disk Markで速度を計測し、基準値にしたいと思います。
また、比較対象として、既に持っている Century HDDケースでも測定します。
今回購入した、玄人志向のGW2.5UAPS-SUP3を測定してみたいと思います。
パッケージに記載してある、"UASP使用時 従来品に比べて高速転送 約30%UP"が気になります。
ケースの構造は非常にシンプルで、天板をLED側にスライドさせると簡単に外れます。
SSDを入れて、天板を元に戻すだけです。ネジを外す必要もなく、とても扱いは簡単です。
LEDはホワイトLEDで、電源インジケータとアクセスランプを兼ねています。
USB 3.0ポートに繋いでも、USB 2.0ポートに繋いでもLEDの色は変わりません。
ASMT 2105 SCSI Disk Deviceとして認識されてますので、UASPモードで接続されているようです。
SATA-USB3.0変換には、ASMediaのチップが使われているようです。
Crystal Disk Markで計測したデータを表にしてみました。
Z87 ExpressのSATAポートに繋いで計測した速度を100とした時の値も表示して、Centuryと玄人志向のケースで価の高い方に色を付けてみました。
玄人志向のHDDケースとCenturyのケースを比較すると、100MBシーケンシャルデータの読み書き,512K,4Kデータでの計測もほぼ同じような速度でしたが、QD32の値に関しては、玄人志向のHDDケースが大きくビハインドしています。
私の環境では、HDDを搭載したりするのであれば、どちらのケースでも大差ないと思いますが、SSDを搭載して、Windows To Goなどで起動ディスクとして利用する場合は、CenturyのHDDケースの方が適しているのではないかと思います。
-
購入金額
1,980円
-
購入日
2013年10月01日
-
購入場所
パソコンショップ Ark
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。