搭載しているコントローラーがSilicon Image SiI3112で、このコントローラーの仕様上SerialATA/1.5Gbps・2ch対応ということになるわけです。
ただ、私自身は購入後最低限の動作確認をとった後、BIOS ROMのチップを剥ぎ取ってしまいました。というのも、PC-9800シリーズの本体でSerial ATAのHDDの性能測定をするためだけに購入したものだったためです。
当時Serial ATA対応HDDとしては初めて10,000rpmを達成した、WesternDigital Raptor WD360GDをPC-9821Ra18/N20などの本体で動かしてみようと思っていたのですが、PC-9800シリーズ用のホストアダプターにはSerial ATA向けのものが発売されていなかったのです。PC/AT互換機用のホストアダプターを利用する場合には、Boot ROMがPC-9800系本体の起動を阻害してしまうという問題があったため、ホストアダプター上のブート機能を無効化する必要があり、ROMチップを剥ぎ取ることで強引に無効化したわけです。
当時は10,000rpmとはいえ、シーケンシャル速度がそこまで速いわけでは無く、PC-9800系の本体でもPentium4世代のPC/AT互換機とは大差ない速度は発揮出来ていました。WD360GDの初期バージョンで測定したWinBench99の値が残っていましたので、掲載しておきます。
Disk Transfer Rate:Beginning 57400 Thousand Bytes/Sec
Disk Transfer Rate:End 40000 Thousand Bytes/Sec
Disk Access Time 8.26 Milliseconds
Disk CPU Utilization 28.2 Percent Used
ちなみにこの値は、パラレルATAのホストアダプターであるアイ・オー・データ機器UIDE-133/98とSATA-IDE変換アダプターを組み合わせた結果とほぼ同等でした。
製品本来の用途で使ったわけではないのですが、この時期には色々と活躍してくれた思い出深い品です。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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