ライブを完全収録というわけではなく、実質的には10曲だけの収録ですが、彼らのファンに対してきちんとツボを押さえた選曲となっています。括弧内はオリジナル曲のアーティストとなります。
1.Goin' Home (Williams Friestedt)
2.Take It Uptown (Bill Champlin)
3.Hard Habit To Break (Chicago)
4.Where To Touch You (Williams Friestedt)
5.When You Look In Your Eyes (Jay Graydon)
6.After The Love Is Gone (Airplay)
7.Turn Your Love Arround (George Benson)
8.Band Presentation
9.Look Away (Bill Champlin)
10.This Fall (Joseph Williams)
11.Satisfaction (Bill Champlin)
※5はJay Graydon名義だがリードヴォーカルはJoseph Williams、6はAirplay名義だがリードヴォーカルはBill Champlin、7はBill Champlinの作品でセルフカバー版もあり、９はChicagoの大ヒット曲だがBill Champlinのセルフカバー版に準拠したアレンジとなっている。
また、コーラスはBill Champlinの奥様で、自身もソロ歌手としてのキャリアも持つTamara Champlinが担当しています。Tamara Champlinはかつて「あぶない刑事」シリーズの映画版で目立つ部分で使われた挿入歌を担当していましたので、日本でも意外とその歌声は知られているものと思います。
Joseph Williamsは一昨年のTOTOの来日公演で見ましたが、この映像ではまた太ったような気がします。ただ、歌声は力感が以前よりも戻っている感じはします。「When You Look In Your Eyes」はもう少しソフトに歌っても、と思うほどに声が出ています。
Bill ChamplinもChicago在籍時から何度も生で見ていますが、相変わらず生粋のミュージシャンなんだなと感じさせてくれる巧さがあります。全盛期ほど声は出ていないと思いますが、あの渋みのある歌声はまだまだ健在です。
そしてその二人の歌声を引き立たせているのが、Peter Friestedtの控えめながら切れ味鋭いギターです。決して前に出て自分が目立つようなプレイではないのですが、存在感は確かに感じられる演奏です。
ただし本作はEU圏内からの輸入盤で、リージョンコードは問題にならないものの、PALで記録されているため一般的な家庭用DVDプレイヤーでは再生出来ません。PCのDVD再生ソフトなどでは問題なく鑑賞出来るものと思いますが、再生環境には注意する必要があります。後日国内盤や北米向けNTSC盤も発売されるらしいので、そちらを待つというのも一つの方法です。
なお、このEU盤はDVDの他に、同じ内容のCDも同梱されていますので、DVDの再生環境がなくても全くの無駄というわけではありません。私自身多少のリスクはあっても買って良かったと思えた好盤です。
-
購入金額
2,800円
-
購入日
2013年07月11日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。