レビューメディア「ジグソー」

パーソナル情報ツール。そこが良くもあり、悪くもあり。

通常の掟?を破って半年で出てきたiPadの第4世代。
第3世代から名称に数字が付かないので、第3世代は「New iPad」もしくは「iPad(2012)」と呼ばれていたが、前者は「次の」が出てくると何を指しているのかわからなくなるし、後者に関しては2012年に第4世代まで出てしまったので非常にわかりづらくなった。

第3世代で高細密な「Retinaディスプレイ」によるQXGA=2048x1536ピクセルの画面採用という大きなジャンプアップがあったため、半年間というピッチではほぼ時を同じくして出たiPhone5で採用されたLightningコネクタの採用などのみで、第3世代iPadの小改良版にとどまると見られていたが、ふたを開けてみるとCPUもGPUも強化され、CPUは第3世代のA5Xから、iPhone5のA6を強化したA6Xに進化した。

このことで、ディスプレイの機能向上でぬるぬる感が失われつつあった部分が元も戻ったといわれる。

自分はガラケーからスマホにする際にiPhoneにするつもりだったので、すぐあとに発売されることがわかっていたこれを待っていた。たぶん割引などがあるだろうと。

購入したのはiPadのWi-Fi+Cellularタイプ。64GBのブラックでキャリアはSoftbank。

機種の内容的にはいまさらのタイミングなので、それとは違う部分を中心に。

KIRA

のところでも触れたが、Appleのパッケージには毎回感心させられる。

商品そのものとの出逢いを演出する梱包は「日常使うがややぜいたく品」というカテゴリーの昔で言うと時計などと通じるものがある。これから傍らに置く電子デバイスはこんなにステキ、というのを主張している。
あえて正面からの画像でなく、薄さを強調した絵を使い...
あえて正面からの画像でなく、薄さを強調した絵を使い...
ケースを開けると一面がiPad。画面の大きさを印象付ける。
ケースを開けると一面がiPad。画面の大きさを印象付ける。
iPadを取り去ってもアダプタなどが端正に並んでいる。
iPadを取り去ってもアダプタなどが端正に並んでいる。
中に入っているのは本体とACアダプタ、Lightningケーブルと若干の説明書類。
中身はたいして入ってません。
中身はたいして入ってません。
あまりくどくどと注意書きが書かれているわれではない。

「触ればわかる」「すぐに使える」の自信の表れか。

たしかにApple系製品がほぼお初なcybercatも、iPhone5と違ってほとんど何も見ずセットアップできた。

現在Cellular機能を切って単なるWi-Fiパッドとして使用中。となるとWindows 8 Proに換装したスレートPC

が直接のガチンコ相手。

家族(特に子供)に言わせると圧倒的にiPadのほうが使いやすい、とのこと。とくにちょっとした調べ物でネットを見るときや、YouTubeを見る、本体カメラで写真を撮る、などは。

もちろん文書を作るとか、画像の加工をする、という場合はPCのほうが使いやすいんだけれど、それはスレートPCというよりは「マウスやキーボードを備えた」PC。となると「ピュアタブ」ってものには、スレートPCのようにOfficeが

がそのまま使える、などのビジネスニーズはあれど、ホームユース、とくにパーソナルユースはこれでいいんかいな、と。

娘はiPadの導入後せっかく作ったPCの起動回数がガタッと減ったとか(先日ケータイをiPhone5にしたのでiTunesによるバックアップや音楽の転送でまた使用頻度は上がっているらしいが)。

ただ、使えば使うほどこのデバイスは「パーソナル情報ツール」だな、と。

ウチみたいに「家族共用の端末」としてつかうのはそぐわない。親子関係にあるcybercatのiPhoneと同期させていると、Webの履歴やブックマークまで同期する。一人で使うには出先で見たページを家で大きな画面で見る、というニーズもあると思うが、ある意味プライバシーも何もあったもんじゃない。別にムフフなページをiPhoneで見ているわけではないがw同業他社の仕事の情報をとったりもする。それが家にある端末で履歴まで見えてしまうのはね。

ということで今は同期をしていない。

そうなるとiPhoneで見つけたアプリのインストールなんかにもワンクッションあって...

「家族で使う情報センター」という立ち位置を期待したけれど、使ってみると基本的に個人個人が持つもの、というのが前提の商品。

パーソナル用途で使う分には最強だけれど、それなら自分にとっては「通話ができない大画面のiPhone」に過ぎないんだよナァ...もっと家にいる時間が長いなら、iPhoneの狭い画面でアクセクするよりいいんだろうけれども。

【仕様】
CPU:Apple A6X 2コア 1.4GHz
GPU:PowerVR SGX 554MP4 4コア
メインメモリ:1GB
フラッシュメモリ:64GB
ディスプレイ:9.7インチ型IPS「Retina」ディスプレイ 2048x1536ピクセル
通信方式:Wi-Fi (802.11 a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 + HS
サイズ(縦×横×厚さ):241.2×185.7×9.4mm
重量:652g
  • 購入金額

    69,600円

  • 購入日

    2012年12月01日

  • 購入場所

    Softbankショップ

29人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (8)

  • cybercatさん

    2013/06/28

    黒く塗れ!(Paint It, Black)と昔のエライ音楽家も言ってますんww
  • manya嫁さん

    2013/06/28

    わたしはiPhoneの狭さが好きだったりします。片手で持てて親指で事足りるのがイイって少数派です。

    でもこのペースで新商品出るとiPadの呼び方に困っちゃいますね。
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