通常のスタイラス(デジタイザー)付きAndroidタブレットはペンで画面に触れてから画面にその筆跡が表示されるまでに以下のような工程を経てやっと表示されます。
1. ペンが触れた位置と筆圧などの情報を約8~16ms毎に検出してアプリに伝達
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2. アプリが連続した位置情報からラインを構成してメモリに書き出し、画面更新データとしてOSに送信
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3. アプリから送られて来た画面更新データを元に表示用VRAM情報を更新
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4. 液晶が表示用VRAM情報を読み取って実際に表示する
通常Androidタブレットでは、「1.に16ms」、「2.に4~数十ms」、「3と4で60ms」ほどの時間がかかり、合計して80ms~130msほどの遅延が発生します。
それがこのブギーボードの場合、CPUやアプリといったものが一切無く、画面表示に利用している液晶そのものが圧力によって化学変化を起こし、それにより光の反射具合が変わって文字等が書けるという仕組みになっています。
そのため遅延が全くなく、また物理的圧力による変化が非常に自然で書き心地は抜群です。
また、描画面が8.5インチサイズでありながら100gと非常に軽量なのも魅力です。
ただし、欠点も山ほどあります。
・ ボタンを押すと画面全体が消去され、一部消すということができない
・ 書いた内容を保存する方法が、別にカメラを用意して撮影するくらいしかない
・ むろんUndoもできない
・ 当然前に書いた内容も復元できない
・ 黒に薄緑の文字しか書けず、少々見辛い
・ バックライトで表示しているわけではないので、暗い所では使えない
簡単な走り書きをアプリの起動などなしで瞬時に残したい(紙とペンを用意する手間が惜しい、保存は後でゆっくり考える)という用途や、簡単な落書きをどんどん描いて暇つぶしなどといった場面で使えそうです。
私はアニメを観ながら気に入った場面を記憶してスケッチする……などという事をやっています。
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購入金額
4,318円
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購入日
2013年06月22日
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購入場所
aoidiskさん
2013/06/22
参考になりました。
確かに、若干見えにくいかも
自分は、
を 使っています。PCとの簡単な連携はできます。
※とはいえ、結局メモ書きにしか今は使っておりませんが
Clover Paintさん
2013/06/22
ブギーボードの書き味には感心して、やはりこういう方向性もありだなと思いました。
そういう経緯もあり、Cloverスタイラス・チェッカー(デジタイザー対応Androidタブレット向けベンチマークアプリ)でサンプル表示しているペンストロークはブギーボードを参考にしています。