一方で、このINI-A100U2Wと同等の仕様・性能を保ちつつ、ロープロファイルPCIスロットに対応したバリエーションモデルとして用意されていたのが、このINI-A101U2Wでした。
ロープロファイルPCIスロットへの対応に伴い、外付けデバイス用のブラケット側コネクターが標準ピッチのWide SCSI 68P準拠のものから、小型のVHDCI 68Pへと変更されていますが、それ以外は実装パーツなどもほぼ同等で、単純に実装面積を小さくすることで基板の小型化を果たしていたようです。
一部パーツショップでリテールBOX品を入手することも出来たINI-A100U2W/IOI-A100U2Wとは異なり、PCパーツ店での取り扱いはほぼ無かったのではないかと思われます。秋葉原のサーバー系パーツの中古品を取り扱っているような販売店では一時期よく見かけましたが、それらはNECのサーバー向けオプションが流れてきていたようです。私の所有分にも「N8103-65」と書かれたラベルが貼られていますので、本来はExpress 5800系用のオプションとして販売されていたものなのでしょう。
実装部品が同等である以上、性能面での違いはありません。後発の製品であるためか、BIOSのバージョンがオリジナルのINI-A100U2Wよりも進んでいますが、特に目立った差は見つけられません。
今ではSCSIのホストアダプター自体がまず使われることが無くなっている品ではありますが、当時はテープバックアップ装置などのために、RAID機能がない単純なホストアダプターが必要となることがあり、この製品もそのためにわざわざ用意されていたということでしょう。
決して悪い品ではありませんが、私自身は同等のホストアダプターを他に大量に持っていた関係上、完全なるコレクションとなっています。
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購入金額
300円
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購入日
不明
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購入場所
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