メインモニタのIPS化に伴い、サブモニタもIPSに変えたくなった。
別に、元々のサブモニタの性能に不満を感じていた訳ではない。
ただ、購入時期が二年も違うと、流石に視認性や輝度の差が「並べて使う」には辛くなる。
そういうわけで、あれば買うか程度の認識で、以下の条件で探ってみた。
・D-SUB、DVI、HDMI端子がある。
・IPS液晶、LEDバックライト方式。
・上下調整可能なスタンドを持つ。
・23インチでノングレア。
そう言う訳で、条件合致した製品がコレである。
iiyama製の23インチモニタ、ProLite XB2380HS。
現時点では、マイナーチェンジモデルであるProLite XB2380HS-2が発売しているが、どこがどう違うのかサッパリ判らなかったことと、こちらの方が実売価格が6000円も安いことから、敢えて型落ちを購入した。
ただ、購入後に並べてみて初めて判ったのだが、23インチよりもほんの少し大きく、23インチを横伸ばししたDELL U2913WMと並べた場合、縦3ミリほど高さがズレる。
まあ、表示段差が気になるほど違わないが、Dualモニタで使う場合は留意されたい。
本製品、NTTーXストアなどで15000円台で提供されたX2380HSの兄弟機にあたり、モニタ自体の性能に違いは無い。
違いはモニタスタンドにあり、X2380HSがチルトのみの調整であるのに対し、本製品は上下の高さ調整と、縦置きが可能となっている。
上下の高さ調整は、最大で13センチ。
動作はスムーズかつ無段階で、ミリ単位での微調整が可能。
Dualモニタ、それも違う機種で行う場合、この調整機構の有無は非常に大きい。
任意の高さで左右を併せるには、この微妙な調整に耐え得るスタンドが必須。
チルト角は最大27度。
そして、90度のピボット回転により、縦画面としても利用出来る。
なお、このピボット回転は、写真の方向のみ可能で、逆は出来ない。
このほか、スタンドの円盤部分の下に回転台が仕込まれており、左右合計320度のスイーベルが可能となっている。
また、製品の差異がスタンドに集中しているので、真っ先にスタンドを取り上げたが、モニタとしての性能も中々に優秀。
表示精度、色調、輝度、視野角、全て必要十分。
特に、境界線の際がきちっと出るので文字が読みやすいのは好印象だ。
色斑も価格の割に少なく、私が引いた奴は右下の数センチ以外は確認用の壁紙を使っても判らなかった。
応答速度もオーバードライブ+2併用で5msと、動画にも結構強い。
最大24wという低めの消費電力といい、 250cd/m`2という輝度といい、
2万円切りで買える製品としては、十分以上の性能と言っていい。
また、コスト面で地味に優れる点は他にもある。
「必要なケーブル全て」が、付属品に含まれることだ。
D-SUBとDVIはともかく、HDMIケーブルが入っているモニタは個人的には初めてだ。
DELL・ U2913WMのDPケーブル付属にも感心したが、この価格帯で必要なケーブルが欠けることなく入っているというのは、中々すごいこと。
こういう細かい部分で、メーカーの製品に対する姿勢が窺える。
付属品で利益のバランスを取ろうとしない。これも一つの、品質へのこだわりだろう。
ただし、少々残念な部分もある。
特に残念なのが、設定操作の難解っぷりと、固定設定が出来ない入力切替。
メニュー自体は見易いのだが、スイッチの割当が凶悪に分り難く、マニュアルを読まずに操作を理解するのは、ほぼ不可能だ。
入力切替も、二系統以上の入力がある場合、片方の入力が途切れると自動的に入力信号のある側に切り替わってしまうため、常時稼働サーバなどを繋ぎっぱなしに出来ない。
また、内蔵スピーカーの音質は言語道断。
左右2wのオマケ機能とはいえ、映像音声を出力した場合など、会話内容が把握出来ないこともあるほどで、実用性はかなり低い。
まあ、純粋な表示装置として見た場合、欠陥らしい欠陥はない。
IPS・LED液晶としては最廉価帯に入る割に、性能・品質共に上々。
コストパフォーマンスという観点から見た場合、スタンドを含めて最高の一台だと思う。
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購入金額
18,400円
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購入日
2013年05月21日
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購入場所
退会したユーザーさん
2013/05/25
エクセルをいくつも開いて作業するときに
便利かも(・・b
Vossさん
2013/05/26
エクセル利用て、縦のほうが便利なのかな・・・・・試してみよう。