のレビュー「ジュークボックス“KIRA”」の項で取り上げた(ビデオに登場させた)作品をご紹介します。
jamiroquai。acid jazzの終末期颯爽と登場し、そのジャンルを塗り替えてしまった男たち。後には洗練されたコマーシャリズムも身につけたが、デビュー当時は泥臭いFUNKとSOULにJAZZ寄りのアプローチを加えたポップなロック←なんじゃそりゃ、といったアプローチ。
その彼らの4枚目のシングル。日本盤では「ジャミロクワイ」とシンプルに彼らのグループ名がつけられた1stアルバムの原題“Emergency On Planet Earth”と同名の曲。もともと環境問題とか差別とかそういったものに対するメッセージ性が強かった彼らの言いたかったことのひとつともいえるのか。
クラブシーンから出てきた彼らはエディット違い・ミックス違い・バージョン違いが多い。特にビニール盤(アナログレコード)健在なりし初期のころはその傾向が強い。表題作の「Emergency on Planet Earth」も無印と「Extended Version」の二つが入るが2つは30秒ほどしか違わないこととアレンジやミックスが大きく違うわけではなく、後者に関してパーカッションが盛り上げるエンディングがやや長いくらい?アルバムに収められたバージョンの曲の長さと比較すると、むしろ「無印」の方がいわゆる「7" edit」といえるものなのかもしれない。スターウォーズパク..オマージュのシロウトくさい学芸会風PVがレトロだ。
「If I Like It, I Do It」は“One...,Two...,Three...,Four”のカウントから始まるライヴ風。生ギターとエレピ、ベースにパーカッションというアンプラグドな構成。途中で加わるクラビがファンキィ。ベースとメロディーラインがシンクロしている、というのが「主張するベース」を奏でる初代ベーシストStuart Zenderの味。
1stアルバムの大曲、「Revolution 1993」はDemo版が収められるが、「デモ」と言ってもメンバーにイメージを渡すときに作るような簡単なラフスケッチのようなものではなく非常にクオリティが高い。アルバム版と比べると残響コントロールなどが簡素で作品としての完成度は譲るが、ザクっとした風合いのデッドでオンなドラムスの音やソリッドなギターのカッティングなどはむしろ迫るものがある。
1stアルバムがあまりに売れたため、シングルカットのカップリング曲がなくなったという彼ら。でもそのおかげで?普通は日の目を見ることがないレアなトラックが聴くことができたというのはファンにとってはよかったのだろう。
......収集マニアにとってはコンプが難しくなったけど!ww【収録曲】
1. Emergency on Planet Earth
2. Emergency on Planet Earth (Extended Version)
3. If I Like It, I Do It (Acoustic Version)
4. Revolution 1993 (Demo)
「Emergency on Planet Earth」
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購入金額
1,500円
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購入日
1993年頃
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購入場所
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