危ないというのは、語弊があるかもしれませんが、エンジン洗浄剤のレビューです。
一般的に、エンジンオイルは、エンジンの冷却、潤滑、気密保持を行なってくれます。
この3点の他に、汚れを分散させる機能も備えています。
なかなか文章で説明するのが難しそうなので、こちらの画像を御覧ください。
これは、ペーパータオルに、エンジンオイルのレベルゲージを置いた映像です。
ペーパータオルに染み込んでいるのはエンジンオイルです。
映像を見ていただくと、油脂の中に汚れが染み込んでいるような印象を受けませんか?
これが、エンジンオイルの機能、汚れの分散性能です。
汚れとは、主に燃焼室で発生する スス、エンジンオイル自身が焼けてしまった物です。
エンジンオイルは、これらの汚れを自らの中に取り込み、エンジンの設計された能力を
発揮できる状態に保っています。
一般的に、オイルが持つ内包能力の限界は、5000km程度。
8000km程度を超えてくると、オイルの内包力を超えた汚れが飽和状態となり
エンジン内部に溜まっていくこととなります。
20000kmほど走ってしまうと、エンジンオイルの能力はほとんど消滅し、
汚れに因って粘度も変化してしまい、金属同士がこすれ合ってしまう問題にも
つながりかねません。
毎回5000~10000km程度の間でエンジンオイル交換できていれば良いのですが、
少し交換間隔が開いてしまった場合、新しいオイルを入れても、エンジン内部に多くの汚れ
が残り、新しいオイルを入れても、十分な能力を発揮できない場合があります。
そんな時 フラッシング という手段を行います。
これは、"洗浄" 以外の能力を減らした、エンジンオイルを捨てオイルとして短期間循環させ
エンジン内部の汚れを除去しようというもの。
人によって、いろいろな意見がありますが、様々な手段があり、メリット・デメリットも
判断する人のライフスタイに因るため、優劣の判断出来ません。
・フラッシングオイルを使用し洗浄する。
・比較的短期間でオイルを交換する。(毎回ではなく、フィルターを交換する直前など)
・添加剤を使用する。
今回レビューした、WAKO'SのECP eクリーニングは、添加剤です。
日常使用しているエンジンオイル、3~6Lに対して、1本使用します。
添加剤には、即効性のもの、遅効性のものがありますが、本製品は遅効性。
過去に、WAKO'Sも即効性のものを販売していましたが(今もしてるかな?)
即効性のものでは、オイルラインに溜まった汚れを一気に剥離しようとしてしまい
オイルライン(特にターボタービンにつながっている細いパイプ)をつまらせてしまい
トラブルの原因となってしまうことが、あったようです。(聞いた話ですがね)
ただし、本製品も、使用後は 3000km~5000kmで、オイルを交換し、
交換時には、必ずオイルフィルタ(オイルエレメント)も交換するように!と書かれています。
そして、汚れが激しい車には使わないwwww(詰まりそうだからだと思われます)
そして、それに準ずる車の場合は、3000kmではなく、もっと早く、交換するようにと表記。
今回レビューに使った車両の走行距離は 約18万キロ。
実際に、エンジンのフィーリングが悪いんです。
EF-DETという、3気筒ターボなんですが、すごくもっさりしています。
なんでこんなにもっさりなんだろう?
プラグかな?マフラーかな?ブローバイガスが多すぎるのかな?
いろいろ考えた挙句、効果は期待しない状態で、このアイテムを投入。
投入の意志は、本当に、なんとなく。 ネタになればいいや!という程度だったんです。
177,700km : まずは、投入前にオイル交換!、WAKO'Sのお値うちオイル、5W-30投入。
177,900km : 本製品、ECP eクリーニングを1本(100cc)投入しました。
比較的粘度の高いオイル製品となるため、投入後約10分はアイドリング。
このアイドリングを忘れると、何か悪いことが起きるかも???(知らんけどw)
178,000km : あれ?
178,100km : あれ?あれ?、なんかエンジンのレスポンスがいいぞ。
→自分が運転して、7000rpm~8000rpmあたりでクルージングする。
→あれ??? なんか、すごくいいぞ!
178,200km : うわ!めっちゃ良くなってる!なんだこりゃ!、これすげぇ!!!
→時間貸しのコースで少し走ってみる。→(゚д゚)ウマー
→ねぇ、これ、こんなに調子良くなってるってことはオイル汚れてんじゃね?
…( ゚д゚) ハッ!! (゚д゚ ;)
178,250km : オイルレベルゲージのチェック。→上の画像です。
たった、500km走っただけのオイルには見えません。
一般的に、オイル交換後500km程度なら、まだ、綺麗な黄色~紅茶のような色です。
・本製品の特徴は遅効性ということで、3000km程度での交換が目安。
・汚れが激しい場合は、3000kmを待たず、交換せよ。
・体感では、まったく別物と言っていいレベルで改善している。
というわけで、オイルを抜いてみました。
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
.| ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
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\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
えーっと、アスファルト色した何かが出て来ました。
18万キロの間に、たまりにたまったものが出てきたのかもしれませんね。
特に、500kmの走行中の、後半100km程度では
エンジンにとって、かなり負荷の高い回転域での運転を行いましたので
不適切な処理だったかもしれませんが、たくさん汚れが落ちた感じです。
オイルがある程度抜けた所で、オイルエレメント(フィルタ)も交換しました。
安定のMONOTAROで大量買いしたやつですw
カップレンチも久しぶりに活躍しました(^^)
今回から、このエンジンには、個人的に愛用している スノコオイルを使用。
エアフィルタと、ブローバイ関係のパーツを灯油で洗浄し、エンジンコンデショナを
投入した後に、走ってみました。
結果、めっちゃいい!
オイル粘度の番手が上がったことで、気密アップ?とは言いませんが
エンジンの音に余力を感じるようになり、アクセルも安心して踏めます。
心なし、マフラーからの排気音も小さくなり、レスポンスも快適です。
========== 総評 ==========
本当に、本当に、すばらしい改善を得られることができました。
今回の添加剤の役目は、
いつも使っているエンジンオイルに添加することで、
基本のエンジンオイル性能をあまり崩すこと無く、洗浄性能を高める。
高めた洗浄能力で、ゆっくりと、汚れを落としていく。
汚れがたまりやすくなるため、オイルは一定距離内で、フィルタごと交換する。
今回は、単品でのレビューではありませんが、すばらしいキッカケを与えてくれた
本製品に、大変感謝しています。
あまりの効果に感動し、コペンと、エッセにおかわりをしました。
→1本買って、コペン(約55,000km)に 2/5。 エッセ(約90,000km)に 3/5。
こちらも、結果が出たら、この製品のレビューに追加しておこうと思います。
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購入金額
1,815円
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購入日
2013年03月25日
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購入場所
Amazon / 三割屋
ちょもさん
2013/03/25
高回転での負荷をかけていたこともあって、一気に汚れが落ちたのかもしれませんね。
これだけオイルが汚れていると、フラッシングしたくなりそう・・・
うちはだいたい5000kmで定期交換ですが、15,000kmを超えたのでこの前呉工業かどっかのオイル添加剤を入れてみました。
オイル交換した後だったので、オイルが新しくなったことによるフィーリングの差しか感じられませんが、まあ、なにか効果あるに違いない・・・
とっぷりんさん
2013/03/26
どもどもです。
以前、父親が乗っていたマツダのカペラ。
車検ごとにしかオイル交換しない車でしたが
新しいオイルを入れて、10分アイドリングして、抜いてみたら…
今回のようなオイルになって出てきた時以来の衝撃でしたw