レビューメディア「ジグソー」

一瞬だけ持っていました



 正統派系モバイルノート。別名ウルトラモバイル。

 Core i5 2.66GHz、メモリ・HDD・AC・プロダクトキー無し、液晶縦線入り、キートップ剥がれ二箇所、おまけの9セルバッテリ付き、という状態で2万円で買ったものです。
液晶の縦線と、ふとしたきっかけでポロリするRキー
液晶の縦線と、ふとしたきっかけでポロリするRキー

 ショップでのチェックは通電のみで、正常に使えるかは賭けでしたが、手持ちの2GBメモリ2枚を挿してみたところ、何の問題もなく使うことができました。

 さて、このお買い得なノートをなぜ手放したかという話になるのですが、とある目的に使うためです。それが、これ。
図1
図1

図2 サイド出しの電源ケーブルはマイナス点高し
図2 サイド出しの電源ケーブルはマイナス点高し

 去年の高専ロボコンでのロボットの頭脳となってもらいました。ルールは、自動ロボットと人間が共同してボールをゴールへと入れるというもの。つまり、ウェブカメラを接続したX201で画像処理をして、モータへ出力し、ロボットに人間を追いかけさせるのです。

 振動による破損を防ぐためにストレージにはHDDではなく、SSDを搭載。また軽量化のために液晶・外装など、剥がせるものは全て剥がし、およそ700g軽量化しています。


 図1では、まだキーボードが付いていますが、120gを軽量化するために図2の時には剥がしています。さらに、9セルバッテリーを6セルに替えています。

 実際、規定重量は20kg以内なのですが、本戦時の重量が19.95kgだったので、本当にギリギリでした。
剥がされた部品
剥がされた部品

 当然、操作ができなくなるので、操作は図1の写真に映っているMBPからリモートアクセスで行っています。

 さて普通の人は、このような状態で・・・さらに強い振動の加わる歩行ロボットの上でパソコンを使うことに非常に違和感を感じるはずですが、筐体にマグネシウム合金を使っているX201ならではの芸当、この状態でも並以上の剛性があり、半田クラックで起動しなくなるなどといった問題は起きませんでした。

 当初は自分のX120e(AMD E-240)を使っていたのですが、あまりに非力すぎ、処理落ちによってロボットの挙動に問題が出る始末。次いで、プログラム担当所有のMBPを投入、i7-3630のパワーにモノを言わせ、挙動の問題は消えたものの、2kg以上の重量物を積み込む余裕は無い状況でした。
X120e V.S. X201
X120e V.S. X201

X120e V.S. X201 天板のlenovoロゴが無い2010年式たち
X120e V.S. X201 天板のlenovoロゴが無い2010年式たち

 そこで、 安くて性能が良く、しかも軽くて強靭という無茶を叶えようと思った矢先、ふとしたきっかけで見かけたのが、このX201だったのでした。

 本戦での結果は1回戦敗退という、ダサい結果になってしまいましたが、伴走者(追いかけられる人)とロボットの協力が可愛く見えたらしく、デザイン賞と特別賞(協賛企業が贈る賞)を受賞しました。

 もともと、部費の不足のために自分が立て替えで買っていたパソコン。部費が充填されると部の所有物となりました。
  • 購入金額

    21,000円

  • 購入日

    2012年10月頃

  • 購入場所

    電脳売王

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