レビューメディア「ジグソー」

Fermi系のエコ仕様ビデオカード

NVIDIAのGeForce 4x0系は機能面が充実していた反面、電源効率の悪さが課題となっていたFermiアーキテクチャを採用していました。同じFermiアーキテクチャでもGeForce 5x0系ではある程度改善していただけに、4x0系では特にハイエンドにいくに従って効率の悪さが課題となっていました。

GeForce GTS 450はそのFermiアーキテクチャのメインストリーム向け製品であり、グラフィックスコアにはGF106を搭載しています。GeForce GTS 450自体がパフォーマンスよりも電力効率に振った傾向のある製品でしたが、今回購入したのはGeForce GTS 450 ECOと銘打たれた、より消費電力を削減した仕様の製品です。展示品処分で安くなっていたので、ちょっと使ってみたくなり購入してきました。

ボードを眺めてまず気付くのは、PCI Express電源のコネクターがボード上に無いということ、つまり外部電源が不要なのです。そしてクーラーも1スロット厚に収まっています。丁度コンセプトとしては先日導入したばかりのAMD RADEON HD 7750に近いものです。


今回は性能よりも消費電力の削減を取るため、GeForce 9800GT(G92b)と入れ替えてみました。

Windows7のエクスペリエンスインデックスでは、グラフィックス・ゲーム用グラフィックス共に6.8/6.8(9800GT)→6.9/6.9(GTS 450 ECO)と若干の向上に止まりました。世代は進化していますが、性能面でのアドバンテージは特に確認できません。もっとも、G92b自体はGTS 450の直前の製品となるGeForce GTS 250で使われていたグラフィックスコアですから、劇的な進化とまではいかないのは当然かもしれませんが。

念のためFinalFantasy XIVベンチマークを走らせると、Celeron G530との組み合わせでは9800GTで1545(HIGH)だったスコアはGTS 450では1343(HIGH)と、むしろ遅くなるという結果でした。性能向上を狙うのであれば選んで良い製品ではなさそうです。GTS 450のリファレンス仕様と比較するとコアクロック・シェーダークロックで約25%低く、ビデオメモリーもGDDR5→DDR3と大幅にスペックダウンしている以上、予想できる結果ではありましたが。

もっとも、今回導入したPCではグラフィックス性能はDVD/BD再生の際に影響が出る程度で、元々要求水準は高くありませんので、この製品の性能でも十分使えます。ボード単体で70Wにまで抑えられた消費電力はやはり魅力ですので、使い方に合致すれば有用な製品といえるでしょう。
  • 購入金額

    3,970円

  • 購入日

    2013年03月10日

  • 購入場所

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