あるブランド物の革財布のことだ。
海外旅行に行った時にあまりの安さに思わず購入したものなのだが、随分と長持ちしている。
まさかここまで長い付き合いになろうとは思いもしなかった。
多少の傷みはあるものの、まだまだ使えそう。
このまま使い続けたら、買い替え時期はいつになるのだろう。
財布の買い替え時って難しい。
妻と一緒に買い物に出掛けた時に、たまたま財布の話をする機会があった。
10年は経つが、意外に長持ちしていると話していると、知らぬうちに話はすり替わり、自分の財布はボロボロだからそろそろ買い替えたいといい出す妻。
なぜかそのままブランドショップへ行くことに。
鴨ねぎとはこのことか…。
期せずして買い替えの機会に恵まれた?訳だが、以前から次の財布のイメージは何となく持っていた。
素材はコードバン、コインポケットなしの長財布。
コードバンの強靭さはベルトを持っているから実感しているし、何よりもあの深い艶感がいい。
キプリス、K.T.ルイストン、万双、土屋鞄、ガンゾ …etc。
コードバンの長財布を取り扱っているメーカーは結構あるので悩ましい。
数あるメーカーから選んだのは、ルアンジュというメーカーの革製品ブランド「ココマイスター」だ。
ブランド立ち上げからまだ3年程しか経っていないマイナーブランドだが、日本の熟練職人が手仕事で作り出す革製品というコンセプトの基、質の高い革製品を販売しているようであった。
手仕事というだけあって販売数に限りがあり、オンラインショップでは完売状態になっていたのだが、最近になって再販の機会に恵まれて手に入れることができた。
決済完了から数日後に商品が届き、早速開封してみた。
ご丁寧にもギフトラッピングされていた。
箱の中からは、ブランドロゴ入りの茶色い布袋に包まれた財布が入っていた。
こういう特別感を感じさせる演出は好印象。
ブランドに自信を持っているメーカーはこういうところに一手間掛けてくる。
茶色の袋の中からは漆黒の長財布。
よく見ると表面には白い粉が吹いている。
これは蝋引きされたコードバンが使用されているため。
蝋引きといえばブライドルレザーの特徴だが、この財布にはブライドルレザーの良さを併せ持った上質な革が使用されているのだ。
使っているうちに徐々に蝋が取れ、コードバン本来の艶感が現れ始める。
ブライドルレザーの経年変化とコードバン本来の素材感を同時に楽しむことができる。
内装にはヌメ革が使用されている。
一目見るだけで品質の良い革を使っていることが分かる。
外装はコードバンの黒。内装はヌメ革の白。このギャップ感が面白い。
きっと半年も経てば飴色に変化しいくのだろう。
熟練職人の丁寧な仕事を感じさせる縫製。
外装と内装で縫製糸を使い分けているように見える。
裏地にナイロンは使われていない。総革の財布なのだ。
見えない部分だが、擦り切れて破れやすい箇所なので結構重要なポイントといえるだろう。
コバ塗りも丁寧にされている。
通しマチなので、収納力は抜群。
100枚入るそうだが、おそらくそんなに入れる機会はないだろう。
職人の丁寧な仕事を感じさせる製品で、価格に見合った価値があるだろう。
長く使えそうな気がするし、経年による表情の変化が楽しみだ。
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購入金額
30,000円
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購入日
2013年02月18日
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購入場所
ココマイスター
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