もっとも、Ultimate Earsのシリーズローエンドとはいえ、普段は2,000円近い価格が相場の製品であり、決してそれほど極端に安っぽい造りではありません。比較的低価格帯のカナル型インナーイヤーフォンとして、ごく標準的な造りといえるでしょう。
とりあえず普通に音が出れば十分という売値の製品ではありますが、出てくる音は想像以上にまともでした。以下の2つの機器で試聴した結果です。
低域方向は質はともかく量は十分に出ています。この量の部分も本当に低い方はさすがに出ていませんが、それよりももう少し上の辺りを膨らませておくことで、「低音がよく出ている」という印象をうまく作っています。
一方、高域方向は周波数的には全く伸びていないでしょう。ただ、普通のロック・ポップス系の音源であればそれほど不足を感じない程度には出ています。ハイハットの質感がきちんと出るような次元の音ではありませんが、一応鳴っているなという程度の出方はしています。普及価格帯のカナル型では他の製品も概ねこのようなものですから、ここはむしろ標準的というべき水準でしょう。
そして意外と好印象だったのはヴォーカルの質感です。生々しいとまではいきませんが、別人の声に聞こえるようなこともなく、ごく普通に聴けるレベルです。もっと高い製品でも別人の声に変わってしまうようなものもありますから、この点は評価に値するといえます。
総合的な印象では、私の好みの音からは外れていますが、それでも300円で買えるのなら文句なしにお薦めして良い製品ですし、通常の価格であっても十分なお買い得品といえるでしょう。
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購入金額
300円
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購入日
2013年02月16日
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購入場所
e☆イヤホン 秋葉原店
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