型番に「A」という文字が追加され、製品パッケージでも「オートスキャン機能」について大々的に記載されるようになったため勘違いされがちですが、オートスキャン機能はLAT-FMW100SV/BKにも存在していましたし、スペック上の違いは特にありません。ちなみに本体の型番表記を見ると、LAT-FMW100SV/BKはリビジョン表記がR1、LAT-FMW100ASV/BKはR2となっていて、実質的にはリビジョンの変更であることがわかります。
具体的には何が変わったのかといえば、マイナーチェンジ前のモデルでは出荷後に動作対応機種から急遽外されてしまった、NW-A84x/S74x/S64xへの対応が可能となったことです。どちらかと言えばこれは本体側の出力仕様に少々難があったことが原因だったようですが。
以前のLAT-FMW100SVのレビューで「難点はあっても音質のよさで評価している」という趣旨を書いたと思いますが、本機にも当然同じ水準の音質を期待して購入してみました。
ところが同じウォークマン本体(NW-A918)を使って再生してみても、LAT-FMW100SVとLAT-FMW100ABKとでは音質が違うのです。オーディオ向けのFMチューナーを使っている方であればご理解いただけるかもしれませんが、同じステレオ受信でもワイドステレオとナローステレオのような違いがあります。
LAT-FMW100SVを使っている限りはiPod 20GB(ClickWheel)+Griffin iTrip2よりも明らかに音質は上なのですが、LAT-FMW100ABKを使うとせいぜい同じような水準にとどまってしまいます。
マイナーチェンジにより汎用性は向上したものの、このシリーズ最大の魅力だった音質のよさを失ってしまうという結果となってしまい、あまり評価できるものではありません。購入価格はLAT-FMW100SVよりも更に安かったため、廉価版だと思えば諦めはつく程度でしょうか。
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購入金額
294円
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購入日
2013年02月08日
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購入場所
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