レビューメディア「ジグソー」

今年のバンダイのやる気を堪能した!


プリキュアシリーズ 2013年の新作「ドキドキ!プリキュア」の変身玩具
自腹レビューです。

バンダイの本気が分かるこのシリーズのおもちゃ、
子供に遊ばせるだけではもったいない。
どんな技術が盛り込まれているのか、確認あるのみ。

今年の変身アイテムは、時代の潮流に則ってスマホなデザイン。
前作、スマイルパクトから導入された、
キュアデコルシステム改めキュアラビーズシステムによる(集金)システムも完備!


今年もバンダイはプリキュアでがっちり稼ぐことだろう。

それでは、商品を見てみよう。
付属品一覧
付属品一覧

 ・本体(スマホもどき)
 ・フェイスカバー4種類
 ・キュアラビーズ 3種類(うち一つはダミー)

まずは本体。
ボタン類は背面の電源スイッチのみ。
操作はすべて前面のパネルに集約。


次にフェイスカバー。
今年のプリキュアは4人。
その為、4種類のフェイスカバーが付属。
前作ではデコル≒ラビーズが人数分あったが、今回はラビーズは4人なのに3種類。
ここにはカラクリがあるので後ほど。

通常版の付属ラビーズは3種類。

左のハートはダミーパーツで、機能無し。
中央が変身音声、左が攻撃音声が流れるラビーズ。


それでは、一先ず細かいところは棚上げにして、
変身玩具の花形、変身の流れを見てみよう。
今作のプリキュア変身手順は以下。
 ①変身ラビーズをセット
 ②タッチパネルに「L」「O」「V」「E」と順番に描く
そう、スマホよろしくタッチパネルで文字を描くのである。
とはいえ、幼児にいきなり英語を描け!といっても無理な話なので、
光でガイドが入る。
タッチパネル部分の背面には合計5か所の赤色LEDが仕込まれている。
全点灯
全点灯

文字に対応した部位の赤色LEDを暗めに点灯することでガイドとなり、
タッチすると明るくなる。
LOVEの文字それぞれの表示だとこうなる。
L・O・V・E
L・O・V・E

とはいえやっぱり子供には難しいだろう、とのことで以下のような救済がある。
 ①書き順は関係無し。対応した部分を押せば良い
 ②一定時間経過で、次の文字に進む
指でタッチする能動的な遊びも可能にしつつ、
低年齢層でもしっかり遊べるように配慮されておりさすがの作り。

文字が完成すると、いよいよ変身音声が流れる。
この際、背面の赤色LEDだけで無く、画面下部にあるフルカラーLEDが点灯する。
タッチパネルと赤色LEDのフィルター間にもう一枚パネルが仕込まれており、
このパネルに弓矢の意匠が筋彫りされている。
下部のフルカラーLEDによってこの意匠が照らされるという凝ったデザイン。


タッチパネル自体は感圧式を採用しており反応が鈍いのが難点。
子供用としては非常に凝ったデザイン/仕組みを採用している。
今回の変身システム自体は少し難しく年齢層高めの印象を受けるが、
低年齢層のフォローもあり安心。
所謂変身玩具として、申し分無い出来と言えよう。


次はラビーズシステムについて。
前作のキュアデコルシリーズを踏襲したシステムになっており、
ラビーズ背面のピンがスマホ本体のスイッチをON/OFF、対応したアクションが返ってくる。
ラビーズシステム
ラビーズシステム

前作では6つのピンがあり、2の6乗-1(全無しを除く)=63通り存在したが、
今回は5ピンで2の5乗-1=31通り。
約半減しているが、実はそう単純な話ではない。
フェイスカバーに隠された部分に、今回の肝がある。
隠れたスイッチ
隠れたスイッチ

4種類フェイスカバーに対応して、2ピン(2×2の4通り)がある。
フェイスカバーにダボがあり、カバーに合わせて4種類のキャラに対応した内容を生み出すことができる。


同じラビーズ、たとえば変身ラビーズは一つしか付属しないが、
フェイスカバーを変更する事で4人分に対応できるのだ。
つまり、31×4=124通り、が全パターンとなる。
半分、と思いきや実は倍。

wikiを見ると、すでに音声解析は済んでいる模様。
一通り爪楊枝で試してみたが、
くれぐれも子供の夢は壊さないところで試してみてください。

では、ラビーズの作りの詳細も見てみよう。
今回のラビーズもデコルに負けず部品点数が多い。
ダミーラビーズ
ダミーラビーズ

基本構成はこのダミーから分かる。
前面パーツ/背面パーツ/ネジの3部品だ。

変身/攻撃ラビーズはもう一手間増える。
背面から見ると、ネジ山が見えず、中央にかすかにネジの先端が見える。
背面から
背面から

つまり、ネジは前面から締めているのだ。
このネジを隠す為、当然ながら別パーツが使われている。

変身ラビーズ
変身ラビーズ

基本の3点に加え、前面のネジを隠す意味も含め、弓の意匠が別パーツ化になっている。
(その他部分と、段差が明確)
更に宝石部分がシールになっているので5点で構成。

攻撃ラビーズ
攻撃ラビーズ

こちらは、宝石シールでそのまま封をしているようで、4点構成。

1cm平方程度の小さなパーツに、非常に凝った作り。
手間もコストも掛かってる。

尚、赤外線通信機能も例に漏れず実装。
前回ではコンパクト-パフ間の通信に使用してましたが、
ラブリーコミューンは別売りおもちゃの連動用。
例年どおりの妖精のぬいぐるみに加え、
リカちゃん人形のような人形も追加。
(キュアドールシリーズというクレイ人形っぽいのとは別に追加)
こちらももちろん連動。
着実な包囲網に脱帽!

【まとめ】
相変わらずの手の掛かった仕様のおもちゃ。
とはいえ、根幹のシステムは前作のスマイルパクトのブラッシュアップ版。
リンゴ風な言い方ならスマイルパクトS。
パフによるお化粧ごっごの代わりに、
タッチパネル遊びを楽しめる。
子供用としては十分すぎる機能を有する、
プリキュア好きな子供にはたまらない一品なのでしょう。
  • 購入金額

    3,990円

  • 購入日

    2013年02月07日

  • 購入場所

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (7)

  • リーダーさん

    2013/02/07

    ニコニコ動画なら「なぜ全力を尽くしたのか」タグが付きそうです(笑)

    しかし、お子様向けのオモチャに
    ここまでの機能というかなんというか。
    すごいですね
  • はにゃさん

    2013/02/07

    タミヤといい、バンダイといい こどもへの愛が詰まっていますねぇ。

    ギミック的にもすごいけど、子供が怪我しないような工夫もすごいです。
    (出っ張りがない…)
  • Manyaさん

    2013/02/07

    >リーダーさん
    もう、完全に趣味の世界。
    設計思想と製造技術を考えると、楽しいものです。
    ある意味、職業病かもしれません。

    バンダイのおもちゃを見ていると、
    日本の将来が明るく思えるのでステキです。

    >はにゃさん
    子供に怪我をさせないよう、子供が壊さないよう、
    あちこちに努力の痕跡が見て取れます。
    見ていて勉強になります。
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