Seagateにとっては、15,000rpm SCSI HDDとしては3世代目となる製品です。この頃のSeagateは他のSCSI HDDを製造しているメーカーよりも0.5世代早く製品を投入していて、このCheetah 15K.3シリーズも他社製品よりも頭一つ抜きんでた速度を誇っていました。当時測定したベンチマークのデータが残っていますので、まずは掲載しておきます。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.30 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name PC-9821Ra18/N20
Processor Pentium III 729.59MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step A]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[256K]
VideoCard PC-9821 TGUI968x Cyber938x Providia9685 (Trident)
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 63 968 KByte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2003/04/24 00:40
SCSI = IOI IOI-A100U2W PCI SCSI Controller
HDC = 標準 IDE ハード ディスク コントローラ
HDC = I-O DATA UIDE-133 PCI IDE Controller
ABCD = QUANTUM ATLAS_V_18_WLS Rev 0230
E = WDC WD36 0GD-00FNA0 PM Rev 34.0
F = GENERIC NEC FLOPPY DISK
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
25200 0 0 0 0 0 0
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
0 0 0 0 69001 66623 15574 F:\100MB
この測定結果では70MB/sをやや下回る辺りの速度ですが、PC/AT互換機+Ultra 320 SCSI対応のホストアダプターで使えば70MB/s以上の速度を叩き出す性能を持つ製品でしたから、Ultra 2 SCSIかつ32bit PCI接続という環境の限界が出ているということでしょう。同じPC-9821Ra18/N20で、SCSIホストアダプター2枚とHDD5台のストライピングを使って100MB/s前後の速度を出したことはありますが、これはSCSIホストアダプターを分散させていたことで実現したのでしょう。
このCheetah 15K.3を使った辺りから、次の世代のHDDが出たら、Ultra 2 SCSIまでのホストアダプターにしか対応しないPC-9800シリーズでは、HDDの能力を発揮させるのは難しくなるだろうとパワーユーザーたちが言い始め、事実そのようになっていきます。
このHDDの性能がトップクラスと呼べなくなった時代は、丁度PC-9800系をメインで使い続けることを断念した時期となっていて、私にとっては時代の節目を感じさせられたHDDといえます。
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購入金額
0円
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購入日
2003年頃
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購入場所
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