歌うのが誰であれ、光輝くものです。楽曲によっては違う言語で歌われてさえその輝きは色あせません。そんな名曲が詰まった作品をご紹介します。
山下達郎の英詞によるカバーアルバム。過去2作ご紹介してきたが、
後者の続き。参加アーティストも重複していてボーカルはJoseph Williams(元TOTO)、Philip Bailey(Earth, Wind & Fire)が引き続き担当する(その他にGene Miller、Maxine & Julia Waters, Carmen Twillie、Gail Lopata Lennon)。バックも重複が多く、ギターがTim PierceとMichael Thompson、James Harrah、ベースにNeil Stubenhaus、ドラムスにJohn Robinson、キーボード兼アレンジャーがSteve Goldsteinと小林信吾、パーカッションがRafael PadillaにサックスDan Higgins,、Dave KozとMarc Russoと言ったアタリが主なメンツ。洋楽っぽいヤマタツの楽曲が、AOR~ソウル系のアレンジで粋に演られる。
「Get Back In Love」。英詞で歌われると超ツボはまり。元曲が外国曲の訳詞曲かと勘違いしてしまうほど。ヤマタツの曲はやっぱり日本人離れしているワ。あとJoseph Williamsの声に加えてアレンジも中期シカゴ風に軽く入るブラスやギターソロの逝き方がAOR。
「Merry Go Round」。基本打ち込みなんだけど、オルガンの低音部のようなクリスピーなシンベとパーカッシヴなリズム。クロい、クロすぎる!まさにシャレたEW&FみたいなファルセットボーカルでPhilip Baileyがあの名曲を!ピアノソロはたぶんアレンジャーの小林信吾なんだけど、すげーカッチョイイJAZZ系アプローチ。この一曲のためだけに買うのもアリ!
「The Two Of Us [ふたり]」は「Merry Go Round」同様、リズムの引っかけがあり、裏表が判らん形で始まるこの名バラードを甘い声のJosephが熱唱する。アレンジ的には打ち込みパーカッションが勝っているくらいで、特段のものはなく、イジワルに言えば「カラオケ」なんだけど、流石にこれだけのメンツが絡むとカラオケでもちゃんと曲になる。アコギソロもいい感じのムード。
まぁ言ってしまえばこれもアメリカのプレイヤー達にしてみれば小遣い稼ぎの出稼ぎ盤に過ぎないのかも知れないけれど、ここまで力を入れてヤルならソレもあり。もう20年以上も前のアルバムだけれども、「シャレたヤマタツ」が聴きたくて時々引っ張り出す愛聴盤です。
【収録曲】[]内邦題、()内担当ボーカリスト
1. Get Back In Love (Joseph Williams)
2. Ride On Time (Gene Miller)
3. Merry Go Round (Philip Bailey)
4. Kokiatsu Girl [高気圧ガール](Gene Miller)
5. Saturday Is For Lovers [土曜日の恋人] (Maxine Waters,Julia Waters and Carmen Twillie)
6. The Two Of Us [ふたり] (Joseph Williams)
7. Wonderful Afternoon [素敵な午後は] (Gene Miller)
8. Meditation [黙想] (Gail Lopata Lennon)
「The Two Of Us」
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購入金額
3,000円
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購入日
1991年頃
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購入場所
mickeyさん
2013/01/22
山下達郎のラジオ。
よく聞いています(^^)
Deep Impactさん
2013/01/22
久しぶりに聞いてみたくなりました。
hideさん
2013/01/22
鈴木英人の絵が見たいです
cybercatさん
2013/01/22
いまでも色あせてませんね。
cybercatさん
2013/01/22
>久しぶりに聞いてみたくなりました。
おぉ、お持ちですか!
この盤レビューにも書いたとおり、Philip BaileyやJoseph Williamsにしてみれば、小遣い稼ぎの企画盤なのかも知れませんが、そこはそれ、「抜いて」歌っても元のスキルや歌力がハンパないので、結構いい仕上がり。
「1」と本作、販売期間が短かったらしく、探している人は探してます。
大切にしてくださいね。
cybercatさん
2013/01/22
>鈴木英人の絵が見たいです
あのころこういった系統のジャケットの企画盤、レコードショップに溢れてましたよね~。