レビューメディア「ジグソー」

トーナメントを勝ち抜くために生まれたゲーマーのためのガチなゲーミングデバイス

 

 Razer製ゲーミングデバイスのなかでも、ちょっと異彩を放つゲーミングキーボード。ただのテンキーレスではなく、持ち運びを意識し、大会でも完璧な操作を求めるユーザーに向けた(ある意味)プロフェッショナルツール。それがRazer BlackWidow TournamentEditionです。

 

 まさに「トーナメントを勝ち抜くために生まれたゲーマーのためのガチなゲーミングデバイス」 といってもいいんじゃないでしょうか。

 

 

 まぁ、タイプ用に買ったので、ゲームでの性能が5割減でも全然気にしませんがね。

 今回は、ZM-K500の代わりにと購入しました。

 

 発売直後から気になっていたこのキーボード。しかし、ZM-K500を使い始めたばかりだったので即凸するのは躊躇していましたが、半年使用した結果調子が悪くなってきたのでこれ幸いと突撃IYH!

 

 

 このBlackWidow Tournament Editionは、Cherryキーの青軸を採用しているメカニカルキーボードです。日本では主にFilcoのキーボードで採用されているのを見かけるメカキーだと思いますが、だいたい「黒軸」、「赤軸」、「茶軸」、「青軸」の4種類が採用されています。そのなかでもBlackWidow Tournament Editionで採用している「青軸」は、もっとも「軽い」とされているキーです。

 

 図にするとこんな感じ。

 まぁ、正確には「軽い」、「重い」というよりは、それぞれに特徴があるメカキーとなっていますが、世間的にはこのような認識で区分けされているようです。ちなみに、ZM-K500はこの図だと「黒軸」と「赤軸」の中間といった位置づけになります。あっちのレビューでは羽毛のように軽いと表現したKailh製メカキーですが、この図に当てはめるとそれなりに「重い」ということになるんですね。

 

 各キーのおおまかな特性は次のようになります。

 

黒軸:スイッチ感は無くストレートな押し込み感
kailh:底打ち感のないストレートな押し込み感
赤軸:スイッチ感はなく黒軸を軽くしたもの
白軸:茶軸を重くした感じ
茶軸:軽く素直な押し込み感と、底打ち前にカチリと軽やかなスイッチ感
青軸:茶軸にカッチンと明確なスイッチ感を加えた感じ

 

 キーを重さで判断するよりも特性を理解したほうがメカキー選びにはよさそうです。「黒軸」は長くタイプするのに向いたタイプ。「青軸」はキーを押し続けるのに向いているタイプといえま。「赤軸」は「黒軸」寄り、「茶軸」は「青軸」寄りでキーの味付けに特徴があると私は判断することにしています。

 

 というわけで、「青軸」を採用したBlackWidow Tournament Edition。何がゲーム向けなのかというと、キーを押し続ける力が一番弱くてすむというのがゲームに適しているようです。なるほどいわれてみれば、FPSなどは常に「W/A/S/D」キーを押し続けることになるので納得できます。

 ちなみに、「カッチンと明確なスイッチ感を加えた」というだけあって、Cherryキーの中では「青軸」が一番うるさいです。かなりうるさいです。店頭で4種類のメカキーを打ち比べてみましたが、かなり雑音の多い店内でもハッキリとわかるほど「青軸」のうるささは際立っています。

 このキーボードを検討している人は、その辺は覚悟がいるかもしれません。

 

 

 

 そ~れ~で~は~。

 開封の儀!

 

 

 さすがRazer。無駄にカッコイイパッケージ。 

 

 

 裏面には、10キーロールオーバーやゲームモードなどの特徴が書かれています。

 私はあまり気にしていない部分です。

 

 

 箱のなかから中箱が登場。そして、それを開けると繊毛スリーブに入った本体がご登場。

 ロゴ入りで手触りもいい繊毛ですが、これに入れて大会に出かけたらあっという間にホコリだらけになりそうな予感がします。私は持ち歩かないので、これはそっと箱のなかに仕舞い直します。

 

 

 

 なかにはマニュアル。そしてロゴのシールが付属。

 さらっとマニュアルを開いて、そのまま箱に仕舞います。まぁ、熟読するほどのものではないでしょう。なんかマクロキー設定用の専用ソフトの事も書かれていたようですが、このキーボードはキー設定を変更することもないでしょうから気にしません。

 

  

 

 というわけで、本体です。

 持ち運びを意識してUSBケーブルが着脱できます。

 

 

 

 キーボードとの接続はmicroUSBなので、仮にこのケーブルを紛失しても汎用品でごまかせそうです。

 

 

 キーボードの手前にはロゴマーク。 

 

 

 

 背の部分を見ると結構分厚いですね。チルトを立てなくても高さは約35mmあります。

 真ん中のコネクタはUSBケーブル接続用のmicroUSBコネクタ。

 

 

 

 横から見るとこんな感じ。

 真ん中の「A」キー列が一番低い位置となる形になっています。ZM-K500もこの形でした。私は気にしませんが、あまり評判はよくないようですね。

 

 

 

 チルトの角度がかなりの急角度。

 これを立てると、約50mmになりました。背が高いので、結構高くなる印象です。これによってキーはぐっと打ちやすくなりますが、上部の数字キーとファンクションキーは逆に高すぎて打ちづらくなる印象がありますね。

 

 

 さて、さっそくキーボードをPCに接続してみます。

 ゲーミングキーボードなんていうくらいですから、接続した瞬間ピカピカしだすのかと身構えていましたが、意外なことにどこも光らない。

 

 光るのは次の数カ所だけです。

 

 

「CAPS」キー。ロックをかけると光りますが、ロックかけっぱなしにする人は稀でしょうから、普段は消えています。 

 

 

「SCR」キーもロック条第の時だけ光ります。こちらも同じく普段光らせることはないでしょう。

 

 

 

「F9」と「F10」キーも光ります。「FN」キーとの組み合わせで、「F9」はマクロの登録か始動。「F10」はゲームモードに移行でWindowsキーが無効になります。

 なると思います。

 マニュアル見てないんでよくわかりませんが。

 それと、「F11」と「F12」は、ロゴの輝度を調整します。


 

 左はほぼ最大。右は最小よりも、少し見やすいレベルまで輝度を上げた状態。調整は無断階で、好みの明るさに調整できます。

 最初キーボードをPCに接続した状態では輝度は0になっているため光っていません。自分で調整して光らせることになります。このキーボードの唯一光らせておける部分ですね。


 

 

「FN」キーはスペースの右側にひとつあるだけです。このキーボードでは多用するキーではないので、これでいいのでしょう。左側にあったら邪魔すぎて切れてたかもしれませんし。 

 

 

 

 キートップはレーザー刻印ですかね。ハードに使い続けたら半年くらいで薄くなったりするんでしょうか? ちょっと角っとしたフォントが独特なゲーミングデバイスらしさ(?)を演出しています。

 できるだけ長持ちしてくれるといいんですが。どうでしょうかね?

 

 

 ひと通り機能などを確認したので、デスクに設置します。

 

 

 on the sonicoPC!

 

 ZM-K500もこうやって使っていたので、同じように設置しました。

 ZM-K500と比べて1cmほど幅が広いキーボードですが、17インチノートPCにはちょうどいい幅ですね。手前のタッチパッドを使えるようにしておくと、下のキーボードがちょうどパームレストのようになって打鍵も概ね良好です。

 

 

 

 ただ、ちょっとだけ悲しいのが、ケーブルの張り出し具合。

 着脱式のUSBケーブルを使用しているので、コネクタ部分が他のに比べて固く、ZM-K500と比べて曲がりづらくなってます。ディスプレイとの間に今までよりも広く間が空くことことになってしまいました。まぁ、使っているとこれによる不便さはあまり感じませんが、やはりもう少しキーボードをディスプレイに寄せたかった。そう思います。

 

 

 

 では実際に使ってみましょう。

 

Razer BlackWidow Tournament Edition

 

 と、その前にRazerのサイトを確認。

 スペックを見ると「押下圧50g」と書かれています。

 重い! 黒軸並ですよ。

 私の知っている青軸に比べて少し重いような? なんて思っていたら再重量級でした。

 青軸ですが、押しこみ続けたときも少し重いと思います。ただ、特性というかフィーリングは青軸そのままといった感じです。うるさいですし。うるさいですしね。打鍵音が。

 

 どうやらこのキーボードは、「軽くキーを押し続けることができるメカキー」というよりは、「全力でキーボードを叩き続けられるタフなメカキー」といった印象です。

 

 つまり、ゲームに熱くなると、デバイスの扱いがラフになる人向けのゲーミングキーボード

 

 なんじゃないかなぁと思います。なんか最初に書いたメカキーの特性とはちょっと違いますね。それなら実際にゲームで使ったらどうなのか? とも思うのですが、ゲームやってる暇ないんでわかりません。とりあえず、タイプしている限りでは、うるさいけどそれなりに快適です。ZM-K500のほうが、キーのフィーリングは好みでしたけど。このへんは慣れでなんとかなるでしょう。

 

 あとは耐久性ですね。1年くらい持つことを期待しておきます。昔のキーボードなら1年とか寒いこと考えなかったのになぁとも思いますが……。

 

 

 

 

 最後にこのキーボードについて。

 

 

輝くRazer ロゴ

 

 

 カッコイイね!!

 

 

※※※20130430追記

Razer Synapse 2.0を導入してみた

 

 Razerのデバイスセットアップ用ソフト Razer Synapse 2.0を導入してみました。

 このソフト、ただPCでキー設定をするだけでなく、設定をサーバーに保存してどこからでもその設定を呼び出せるようにするというソフトです。遠征先でも使用するPCに合わせて設定変更、呼び出し再設定ができるといったところでしょうか。ゲーム大会参加を意識したRazerらしいソフトなのかもしれません。

 

 

 

 ソフトをインストールしたら、まずアカウントが必要となります。新規アカウントを作成して、送られてくるメールから認証します。そして、ログインするとRazerのサーバーと同期するのですが、これが結構時間かかりますね。そしてPCの再起動が必要となります。なんか、ちょっと面倒です。

 

 

 

 接続しているデバイスを認識登録されると上のような画面になります。たぶん、マウスなど他のデバイスも接続していると、下にずらっと各デバイスが並ぶことになると思います。

 

 キー設定はひとつずつクリックして設定していくタイプ。

 

 

 

 それぞれのキーにキーボードやマウスの機能を振り分けていくことができますが、このキーボードは無駄なキーを一切持たないテンキーレスなので振り分けられるキーがありません……。

 

 

 

 

 キーカスタマイズ以外には、照明とゲーミングモードタブがあります。

 照明は私が唯一光らせているRazerロゴの輝度を変更できるのですが、ほかにも点滅させたり、ディスプレイと連動して照明を消す機能が選択出来ます。PCを24時間点けっぱなしにしてる私には少し嬉しい機能です。

 

 ゲーミングモードタブはデフォルトではWindowsキーオフだけが選択されています。ほかにはAlt + tab や Alt + F4のオフが選択出来ます。とくにゲームによってはAlt + F4が生きていてネックになる場合があるので、これをボタンひとつでon/offできるのは便利かもしれません。

 

 

 最後に、マクロの設定も可能なのです。かなり細かく設定できるようですが、このキーボードではマクロを振り分けるキーもないので使いづらいですね。

 

 

 結局のところ、フルサイズキーボードやマウスを使うのなら有用そうなソフトですが、このテンキーレスのキーボードだけを使っている場合はあまり使い道のないソフトのようです。ただまぁ、ロゴを点滅させたり、消灯できるのはちょっとありがたい機能でした。まぁ、それくらいです。

 

 

  • 購入金額

    8,080円

  • 購入日

    2013年04月13日

  • 購入場所

15人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • カーリーさん

    2013/05/01

    理想のキーボードが!
    と思ったら英字配列・・・
    うーん。
  • Kvartさん

    2013/05/01

    英字配列も慣れればいいものですよ ( ̄ー ̄)

    まぁ、OSでUSキーを指定してないと使いづらいですけどね……。

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