家入レオ。先の年末(2012年)にはかなり注目を集めたアーティスト。第54回日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞したので、そこで識った人も多いだろう。その時彼女は18歳になったばかり(12月13日が誕生日)。そう、現在現役の高校生。
昨年デビューでシングル3枚アルバム1枚。でも声が、イイ。パワーがあり、声の表情が広い。ドスがきいている声、泣きそうな声、震える声、カワイイ声...その発声は初期の絢香
を思わせるものがある。
それもそのはず。彼女はその絢香や先日彼女と入れ替わるように活動休止したYUIと同じく、音楽プロデューサー西尾芳彦の主宰する音楽塾ヴォイスで指導を受けている。そして絢香同様曲も西尾との共作。まさに絢香二世。
しかし絢香と違うのはその詞。その魂からの叫びが聴こえる。彼女の「今」でしかかけない詞がダイレクトに届く。
そしてその目。挑む目。勘当同然で独りで上京し、歌を磨いた彼女の目は、とても雄弁。一度見たら忘れられない。そんな彼女に注目したのは意外に最近で昨年秋(2012年9月)に出たシングル。その曲(「Bless You」)を叩きつけるように歌う彼女の声を聴いて惹きつけられた。
その「Bless You」。まず、これ。詞がイイ。♪愛なんていつも残酷で/もう/祈る価値ないよ♪全曲でレオが詞を書くが、伝え聞く彼女のやや屈折した生い立ちが影響しているのか、若いがイイ詞を書く。自分も若い時w少なからず「こう思ったことあったな」と共感できる部分もあり。シングルとしては3枚目だが、歌い方のテクニックも上がった。サビで伸ばした声の消え去り際のやや音程が上にシフトするあたり、導入の震える声音、ブリッジのウィスパーボイス、サビの感情を叩きつける声。抜くところと力強く歌うところの声に差があってイイ。
「Fake Love」。この曲は歌い方が違う。「Bless You」と同じクリエイターグループ(作詞:レオ、作曲:レオ+西尾芳彦、編曲:鈴木Daichi秀行)だが、よりハード。ベースの比較的饒舌なラインとラウドなドラムがノリを出している曲だが、レオの声は蓮っ葉w♪抱かれたっていいの?/アイツに?/どうだっていいや/嘘まみれのこの恋にもう走り出している/嫌い/嫌い/嫌い♪
「ミスター」。これはとてもカワイイ声音。どちらかと言えばアイドル系の曲の造りで、少しハスキーに抜き気味に歌うAメロと、それに続くサビはパワーは増すが、力は入っていない伸びやかででも少し媚びを含んだ声。当然掴んだのは初回盤なので、DVDがつくが広島でのライヴイベント「SETSTOCK'12」の映像が入る。5曲入るがいずれも力強い。でもそのステージ裏のショットなどからすると、そこまで暗くはないんだな、とw詞から、歌からは、もっと暗い人物を想像していたが、結構礼儀正しくてイイコ。
実は今年最も期待しているシンガー。
今年彼女の目は何を映すのだろうか。
【収録曲】
<CD>
1. サブリナ
2. Last Stage
3. Say Goodbye
4. Shine
5. 明日また晴れますように
6. Second Dream
7. キミだけ
8. Bless You
9. Fake Love
10. Hello
11. ミスター
12. Lady Mary
13. Linda
<DVD>
1. イジワルな神様 [Music Video]
2. イジワルな神様 [Making]
3. Live from SETSTOCK’12
・Last Stage
・Shine
・Bless You
・サブリナ
・Say Goodbye
4. LEO Files 2011-2012
「Bless You(ショートVer.)」
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購入金額
3,499円
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購入日
2012年12月31日
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購入場所
WonderGOO
いぐなっちさん
2013/01/09
私も感じました。
あと5年したら書けないだろうなと。
cybercatさん
2013/01/09
>あと5年したら書けないだろうなと。
今、このときだから尖ってる。
今、このときだから叫んでいる。
そんな詩ですね。
どう成長していくのか、楽しみでもあり、怖くもあり。
manya嫁さん
2013/01/16
cybercatさん
2013/01/16