Seagateの15,000rpm第一世代であったCheetah X15は圧倒的なランダムアクセス性能こそ魅力ではありましたが、2.5インチプラッターを採用していたこともありシーケンシャル速度は思ったほどには伸びず、しかも15,000rpmということで発熱が大きく少々扱いにくい製品という印象でした。
Seagateも第二世代のCheetah X15 36LPでは使い勝手は大きく改善されてきましたが、その頃には各社の15,000rpm製品が出そろってきて、速度性能でも使い勝手でも、比較的高い次元での争いとなっていました。
その中で、IBMの第一世代製品であったUltrastar 36Z15シリーズは、他社製品と比べるとシーケンシャル速度の最高値では遅めながら、比較的プラッターの外周と内周との速度差が小さく、ランダムアクセス性能も優秀という辺りが特徴の製品でした。
以前同じ世代のFUJITSU MAM3184MCを取り上げましたが、MAM3184MCではシーケンシャル時の速度はリード・ライト共に50MB/sを軽く超えていましたが、このIC35LUCPR15-0ではせいぜい40MB/s台の後半といったところです。その代わり、最内周まで書き込んでも40MB/s付近の速度を保っていたため、体感上の速度は決して悪くはありませんでした。
ただ、同世代の中でもこの製品は今ひとつ影が薄く、また前世代のDDYS系・DPSS系と同様に比較的ジャンク品が良く店頭に出てくる製品でした。私が現在持っているものも、ジャンク品として購入したものです。
特性的にはRAID5などのセット用に使うとマッチしそうな製品であり、1台をPCに組み込むというのはあまり正しい使い方ではなかったという気がします。複数台入手できていれば別だったのですが、1台だけではこのHDDの魅力は十分に発揮させることが出来ないままでした。結局保管庫行きとなってしまった製品です。
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購入金額
3,980円
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購入日
2002年頃
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購入場所
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