AIC-7870はSCSI-2のコントローラーですから、最大転送速度は10MB/sしかないのですが、当時はIDEのHDDもせいぜい3~4MB/s程度が主流であったため、これでも十分通用する速度だったのです。
当時は予算的な制約もあり1~2GBクラスのSCSI HDDを使っていたのですが、Windows95やMS-DOS環境であっても、その容量ではさすがに手狭になってきます。
そんな中で秋葉原のPCショップ、TWO TOP(現在のTWO TOPとは経営母体が異なっていた時代です)でよく行われていた、大規模なジャンクセールで入手したのがこの製品でした。50P接続の本機3391NSと、68P接続の3391WSを計4台買ったと記憶しています。
1台300円で売られていましたので、1台でも動けば十分だと思って買ってきたのですが、何と全てが問題なく動作してくれました。もっとも、スピンアップのジャンパーが無く、標準状態では電源を投入しても動き出さないものはありましたが。
外観で想像が付く通り、騒音や発熱は大きめです。HDDベイにクーラー機能が無いPC-9800系で使うのは少々厳しいかと思ったのですが、他のHDDと距離を置いておけば何とかなりました。メインPCを入れ替えるまでの間年単位で使い続けましたが、その間故障も無く動いてくれていましたので。
転送速度は記憶では8MB/s前後だったと思います。丁度SCSI-2の実効上限速度程度ですが、Wide SCSIの3391WSでも大差ない速度しか出ませんでしたので、このHDD自体の速度がこの程度だったということなのでしょう。
決して性能や実用性に優れた製品ではなかったと思いますが、私のPC環境を構築する上で大いに役立ってくれた訳で、今でも良い印象しか残っていない製品です。
-
購入金額
300円
-
購入日
1999年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。