新日本無線がコスト度外視で作ったというオーディオ用ハイエンドオペアンプです。02はBJT入力で、姉妹品にJFET入力のMUSES01があります。
OPA627と似た傾向
聴いた感じはOPA627と似ています。情報量が多く、それでいて主張しすぎません。普通のオペアンプよりもずっと解像度が増えます。廉価版のMUSES8820と比べても、心なしか低域や高域の通りが良くなったように聞こえます。
OPA627と違いもとよりオーディオ用として設計されているので、ある意味当然です。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
やはりDIPの2回路品は使いやすい
MUSES02は、DIPの2回路品のみがあります。ハイエンドオペアンプで2回路入りは珍しいです。ステレオアンプでは2回路入りのオペアンプを使うことが多く、ソケット実装といえばDIPです。オペアンプを差し替える場合にも適しています(とっかえひっかえする場合はICソケットを二重にすると後々楽です)。
±3.5V~±16Vで動作します。ユニティゲイン安定ですが、±3.5Vでは位相余裕が少し少なくなるようです。バッファなしではあまり出力が出ないかもしれません。
2回路入りでこの値段
OPA627に似た感じの音質で、価格も同程度でありながらこちらは2回路入りとコストパフォーマンスに優れています。
あまり発熱しない
24V駆動のcMoy回路では、外気温29.0℃に対してパッケージの表面温度が36.4℃と、人肌程度までしか発熱しないようです。
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購入金額
3,900円
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購入日
2016年04月頃
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購入場所
デジット
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