から最後は猫に小判の？クラシックに。
Sergei Rachmaninov（ラフマニノフ）、というロシアのピアニストがいた。いやむしろ作曲家としての方が有名か。交響曲も書いたが、ピアノ協奏曲や「幻想的ピアノ小曲集」などピアニストならではの曲の支持が高い。本アルバムはその中でも最も有名で繰り返し複数の映画でも取り上げられた「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」と主題と24の変奏から成る「パガニーニの主題による狂詩曲」が収められている。
それを演奏したのは小山実稚恵（こやまみちえ）。優秀なピアニストで、国際的にも評価が高い。彼女がAndrew Davisが指揮するBBC交響楽団と共演したアルバム。SONYの当時最新鋭の高音質化技術、Super Bit Mappingを用いて作られた作品。
【比較試聴対象曲】「ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第1楽章 Ⅰ.Moderato」。ピアノのダイナミクス。寄せては返すような左手の運指と、ストリングスの雄大な音場～ヴァイオリンの高域の震え、コントラバスの腹に響く音～、半ばから管が入ってさらに雄大に。ピアノは鍵盤の上を駆け巡る、オクターヴ奏法による強いピアノがぐっとくる。
※比較ポイント：2'20"、ラストの11'50"のスフォルツァンドのオーケストラヒットの雄大さ。オクターヴ奏法のピアノの打鍵の力強さ。
「ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第2楽章 Ⅱ.Adagio sostenuto」。ストリングスで静かに始まり、緩やかにたゆたうピアノと木管の調べに引き込まれる。どこかのどかな牧歌的な調べが一変するのは4分過ぎ。徐々にピアノが大きく歌い出し、左手で力強く叩いてブレイクした後は鍵盤を広く使って歌いかける。ラスト3分は緩やかに立ち戻り、小山の表情豊かな演奏が楽しめる。
4曲目からは一つのテーマをどんどん展開していく変奏曲、「パガニーニの主題による狂詩曲」。多くが1分前後の小品だが、オーケストラとピアノの会話が楽しい。色々なバリエーションで同じテーマが繰り返される。有名なのはⅩⅧ（18番）あたり？
作品の要求する技法を完璧にこなす小山
【収録曲】
1. ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第1楽章 Ⅰ.Moderato
2. ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第2楽章 Ⅱ.Adagio sostenuto
3. ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18 第3楽章 Ⅲ.Allegro scherzando
4. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Introduction
5. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅰ
6. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅱ
7. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅲ
8. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅳ
9. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅴ
10. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅵ
11. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅶ
12. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅷ
13. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅸ
14. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation Ⅹ
15. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅠ
16. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅡ
17. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅢ
18. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅣ
19. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅤ
20. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅥ
21. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅦ
22. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅧ
23. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅨ
24. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅩ
25. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅩⅠ
26. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅩⅡ
27. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅩⅢ
28. パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 Variation ⅩⅩⅣ
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購入金額
2,800円
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購入日
1993年頃
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購入場所
mokaさん
2012/12/12
cybercatさん
2012/12/12