日本でも大ヒットした「Right Here Waiting」や「Now And Forever」(かつてマツダ・ユーノス800のTV-CFで使用された曲)で曲そのものを耳にされている方は多いのではないかと思いますが、彼自身の認知度は、熱心な洋楽ファン以外には余り高くないような気もします。
彼はアメリカではデビューアルバムからいきなり大ヒットを連発しているのですが、日本では上記の2曲以外は滅多に耳にしなかったように思いますが、アルバムを入手して他の曲も聴いてみれば、彼のソングライターとしての実力の高さがはっきりと判るでしょう。
実は、彼はソロシンガーとしてデビューする前から、ソングライターとして実績を積み上げていました。あの「We Are The World / USA for Africa」に提供されたシカゴの楽曲「Good For Nothing」において、デイヴィッド・フォスター、ロバート・ラム(シカゴ)という重鎮と共に作者として名を連ねているのです。この曲は1984~1985年辺りに作られていますので、彼はまだ20歳を少し超えたばかりの頃です。そのことからも、早くから業界で存在感を持っていたことが容易に想像が付きます。
ただ、90年代も半ばになると彼は急速にヒットから遠ざかってしまいます。それ以降もマイペースに新作はリリースしていたのですが、特にヒットに恵まれることはありませんでした。
自身の作品がヒットしなくなると、彼は徐々にプロデュース業やソングライティングに重点を置くようになり、新作を制作してもプロモーション等が殆どなかったように思います。
ただ、先日リリースされた「Inside My Head」という作品では、CD2枚組でセルフリメイク集+新曲という充実した構成がとられていますので、是非近いうちに聞いてみたいと思っています。まだ80年代から活躍しているAOR界のミュージシャンとしては比較的若い方ですので、今後の活躍にも期待したいと思います。
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購入金額
1,784円
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購入日
1994年頃
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購入場所
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