オーディオ道は入ると底なし沼であることがわかっているので、「なんちゃって」ですがそれでも一般の人から見ればずいぶん金をかけているかもしれません。
それもどちらかと言えば、作り手のこだわりのある(物好きな)、古いと言われながらもガンコに王道を行く(かたくなな)ものに惹かれる傾向があり、一般的なメーカーは殆ど持っていません。
それはカーオーディオの世界でもまた。
現在はカーオーディオはフロント2chは前回ご紹介した物量投入単機能2chアンプ、CM-20000
を使って鳴らしているが、実は一足飛びにそこに到達したわけではない。
cybercatの現車におけるカーオーディオ変遷は以下の通り
・純正のアンプ内蔵のカセット&ラジオヘッドユニット+純正4chスピーカー
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CD付にしたい&並行輸入車なので(FMは周波数変更したが)AMの交通情報が入らないのを解決したい
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・純正ヘッドユニットを廃し、CD付ヘッドユニット+4chアンプ導入+フロントスピーカー交換
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カーナビをつけたい&低域が不足しているので補いたい
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・カーナビ+6chタイムアライメント&カーナビ用画面(&CD+DVD再生機能)を持つヘッドユニット導入+2chアンプ追加+サブウーファー+リアスピーカー交換
と3段階に渡って変えてきた(細かくはリアスピーカーがへたったのでフロントスピーカーからスワップしてフロントに新スピーカー導入とか、内張はがしてのデッドニングとか、ドライバッテリー導入による電源強化とかあるけど、結線・構成が変わったのは上記の通り)。
前回の2chアンプCM-20000は最後の「2chアンプ追加」で導入したが、それ以前は4chアンプで4つのスピーカーを駆動していた。このとき選んだ4chアンプが今回ご紹介する機種。LUXMANの4ch車載用アンプCM-4050。同社がカーオーディオ分野に参入したのが1999年。その初号機が前述の100W×2chのCM-20000の原器、CM-2100と50W×4chの本機CM-4050。ピュアオーディオで攻める場合はフロント2chがあれば良く、リアは雑味とも言えるんだけど、当時子供を連れて会社の近くの保育園まで小一時間旅をしていたこともあり、後席での音が小さいのは×だったので...まぁこれが後にCM-20000追加時に4.1chサラウンドまで発展しうる余地を残したとも言えるが。
そのCM-4050。後にCM-20000ではVer.2に進化するODNF回路(入力波形と出力波形を比較検出した差成分=歪成分のみを抽出し、それを打ち消し用の歪成分として増幅回路にフィードバックする機構)は当初から積まれていた。そして50W×4でも200W×2でも「50W×2+200W」としても使うことができるフレキシブルさ。この最後のは結構ポイントでcybercatのカーオーディオの変遷を容易にした。音は清冽で貴婦人のような薫る色気があるCM-20000に比べると、わかりやすい暖かな芳醇な色気。女性ボーカルは特に近く感じる暖かさ。息づかいが感じられるぞくぞくする近さだ。宇多田ヒカルの1st
などは彼女が隣にいるような気配。特に「First Love」でのブレス、声のかすれ、息づかいは...!
またサックスも濡れる音だ。ロングトーンの消え去り方の余韻が良い。CM-20000に比べると分解能、解像度、定位感は譲るが、中低域のふくよかさはむしろ上。当面4ch(FR、FL、RR、RL)のアンプとして50W×4として使っていたが、100W×2のCM-20000の導入に伴い、それをフロント2chに使い、当アンプは4chのうち2chをBTL接続し200Wのサブウーファードライヴ用アンプとして、のこりは50W×2でリア2chをドライヴする仕様に変更した。澄んだ中高域のCM-20000とふくよかな中低域のCM-4050でお互いの良いところを使う設定。ハウス系など下が締まっていないと駄目な音楽にはふくよかすぎるかもしらんが、自分の聴くことが多い音楽ではベストかな。【CM-4050諸元】
連続実効能力:50W×4(4Ω、4chステレオ)、200W×2(4Ω、2chステレオ)、800wX2(1Ω、2ch、瞬時最大)
S/N比(定格出力): 100dB
全高調波歪率::0.005%以下(4Ω、1kHz、DIRECT)、0.08%以下(4Ω、20~20.0000Hz DIRECT)
周波数特性:20~20,000Hz(+0、-0.2dB、DIRECT)、5~100,000Hz(+0、-3.0dB、DIRECT)
消費電力:12.6W(1A、無信号)、416W(33A、4Ω、定格出力)
外形寸法:510(幅)×302(奥行き)×74(高さ)mm
重量:9.8kg(本体)
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購入金額
285,000円
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購入日
2000年08月26日
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購入場所
レジーズ
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