川本真琴。岡村靖幸の創った「愛の才能」でデビューした彼女、その細い全身から放たれるオーラのような輝きと魂の叫びのような歌に圧倒されたが、それは後に彼女自身が創った「DNA」や「1/2」でも同じで、彼女のカラーであったことが判る。そのままSONYで2枚のアルバムを残し、彼女は消えた。超新星の爆発の燦めきのごとく、一瞬の光芒だった。
...その彼女が「音楽の世界へようこそ」で9年ぶりにインディーズから戻ってきたのが2010年。相変わらず独特で、相変わらず歌にパワーがある。でも少し世界と和解したような歌の世界で、良かったな、と。あれだけ、世界と相容れない状態で人生やっていくのはツライから。
そんな彼女の復帰第2作は、裏「音楽の世界へようこそ」ともいえる作品。あの作品群を生み出す彼女がどんな人なのか、オフショットを撮ったDVDが付く。いやボリュームとしては新曲CDつきDVD??車を運転して(もう三十路だもんねw)、煙草をくゆらせ、島根の彼氏をお見舞いに行く話をする。そんな彼女から生み出される曲は相変わらず独特だ。
「tune」。ベースのブリっとした音で淡々と始まり、全編英詩で真琴が歌う。デモテープのようなザクっとした風合い。彼女の息づかいが見える。引き続いて始まる「バイバイカレーライス」は不思議ちゃんな彼女の魅力が詰まった“真琴わぁるど”。話題の職安ガールズバンド、“住所不定無職”とのコラボも新しいw「息抜きしようよ」の彼女はカワイイな。福耳の「星のかけらを探しに行こう~Again~」の作曲者としても有名なギター馬場一嘉のギターと寄り添うように情景を歌う。こんなに世界と和解した彼女、SONY時代には思いも付かなかった。
今の彼女が見える。その彼女を、素の彼女を識るためのツール。この作品のPV見て気に入って買うならともかく、「愛の才能」一曲だけ聴いて最近の彼女の作品、として買うのは間違い。
あの音世界がどこから来ているか識るには見なきゃダメだけど、ね。
【収録曲】
<CD>
1. tune
2. バイバイカレーライス
3. 踊り子ルイーズ
4. 息抜きしようよ
<DVD>「おもいでMovies」
1. 短編part1
2. tune(PV)
3. tune(live at sibuya-ax)
4. ふれあい学級 (麻生津小学校)
5. アイラブユー(PV)
6. アイラブユーって聴こえる(ドキュメント)
7. 息抜きしようよ live at 四谷天窓.comfort
8. 息抜きしようよ(PV)
09 短編part2
「tune」
「息抜きしようよ」
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購入金額
2,415円
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購入日
2012年10月頃
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購入場所
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