Xeonといえば、昔からサーバー用CPUの代名詞となっているIntelのCPUです。
Sandy Bridge世代から、LGA2011にはE5シリーズ、LGA1155にはE3シリーズと、名称が分かれるようになりましたが、
今回のLGA1155側、E3シリーズはサーバー用のマザーボードを買わずともBIOS対応している製品もあり、非常に敷居が低くなっています。
普通のCPUを使うのはおもしろくない、という方にはまずおすすめできるシリーズだと思います。
さて、このCPUのスペックはこんな感じになっています。
<Xeon E3-1240 V2>
クロック:3.4GHz(TB⇒3.8GHz)
コアの数:4(HTにより8スレッド)
キャッシュ:8MB(LLC)
TDP:69W
※内臓グラフィック非搭載
外箱は文字が違うだけで、基本的にはCore i7と同じです。
内容物に関しても、やはり同じです。
ヒートシンクには、XEONの文字です。これだけでもブランド感があります。
今回搭載するマザーボードには、BIOSで対応しているため、BIOS更新をしておけば、何の問題もなく搭載されます。
やっとこのマザーがCeleronから開放されました・・・
さて、では早速計測に入ります。
まずはエクスペリエンスのスコアです。
さすがに3770と同クロックだけあり、プロセッサの値も高い値が出ています。
4コア8スレッドの力は偉大です。
こちらはCinebench R11.5のスコアです。
真下にあるCore i5 3770K
との性能差は、CPU側でみるとHTの有無ですが、1ポイント近く差がついています。
これがIvy世代のHTテクノロジーの差ということになります。
3930Kに関しては…さすが6コアと言わざるを得ません。
スーパーπに関しては、このクラスになると性能差が出にくくなってしまっています。確か、Core i7の第1世代や第2世代でも似たような値が出たかと思います。
ここまでは基本的にアプリの結果を見ていきましたが、実際の使用に関しては、
まず最初に違うのが、エンコードが圧倒的に早いことです。
今までのCeleronで1時間半前後かかっていたものでも、これならば10分強くらいで終わってしまいます。
もっとも、これはアニメのデータではなく、私が個人的にキャプチャした動画をエンコードするだけなので、比較対象にはなりません。
QSVなしでも、Core i7はやはりエンコードが速いようです。
さて、もう一つの問題、グリスによる温度の方です。
それまで使っていたCeleronも同じグリスで、しかもTDPは65Wでした。
一方、今回のこれはTDP69W。
i7でもそうでしたが、当然ながらグリスを使用しています。
冷えるCPUクーラーを使ってみるだけでは、このCPUは冷えません。
排気もしっかりしてあげないと、熱がこもって結局温度は上がってしまいます。
i5の時は、それでかなり苦労をしましたから。
当時は普通のミドルタワーケースを使っていました。季節は夏だったので、温度は80度オーバー。
今回は室温16度の、冬です。
使用するCPUとクーラーが、
この2つ。
これは結構温度上がるだろうな、と思わず予想をしてしまいました。
Prime95とOCCT、2つのテストを1時間回した時の最高温度と、アイドル時30分放置した状態の温度を計測すると、
アイドル時→34℃
高負荷時→62℃
という結果に落ち着きました。
結果だけを見ると、思ったほど温度は高くなっていないようです。しかし、これは冬だから。夏が非常に怖くなります。
あまりに機能を詰め込みすぎて、冷却はそもそも崩壊しているに等しいですし。
高スペックなものを積むならば、ケースの幅とエアフローは、しっかりと考えた方がよさそうです。
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購入金額
22,980円
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購入日
2012年12月25日
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購入場所
ツクモ
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