最初の単行本全5巻を３冊にまとめて、サイズを大きくしたいわゆるワイド版です。

『魔王ダンテ』のアニメ企画の際に生まれ、アニメ版デビルマンとほぼ同時進行されました。

今で言うメディアミックスですね。

アニメ版とは基本設定の一部が同じだけの別物です。

アニメ版の不動明（デビルマン）は、不動明の身体を乗っ取ったデーモン族のデビルマン（漫画版におけるアモン）で、ヒロインの牧村美樹に惚れてしまい、人間を滅ぼす計画をやめてデーモンから人間を守ることを選んだヒーロー物です。

漫画版はデーモンのアモンとの合体に成功し、悪魔の力を手にした人間の心を保ったままの不動明です。

だからアニメOPの「悪魔の力ー身にーつーけたー」はアニメじゃなくて漫画版だと思います(汗)

新とかバイオレンスジャックとかデビルマンレディとか続編的なのが山ほどあります。

デビルマンと言うタイトルでも、時が経つにつれ作者による改変が激しくなります。

（ルーカスによるSWみたいなものですね…。）

放送禁止用語？の変更、絵の書き換え、コマ、ページの差し替え、エピソードの並び替え等々…。

KC版の時点でかなりの変更がありますが、本書KCスペシャル版はさらに放送禁止用語に手が入っています。

この後発行される「デビルマン」の単行本のベースとなります。

文庫版、愛蔵版などはオリジナルに新のエピソードが追加されて最悪です。

2012年に発売された「改訂版デビルマン」も凄くて、特に1巻は人物（了はほとんど書き直し？）

や背景などの修正も多いのですが、コマやページそのものが描き下ろされていてもはや別物です。

2018年に発売の「画業50周年愛蔵版 デビルマン」も「改訂版デビルマン」をさらにいじくっていてうんこ味のうんこです（汗）

完全なオリジナルを読むには「週刊少年マガジン」本誌を読むしかありませんが、相当ハードルが高いので、「デビルマン -THE FIRST-」を読むか、古本屋でKC版を探して読むのが一番良いかと。

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