ただ、ハードウェア構成こそリファレンス品と大差はなかったものの、BIOSはアイ・オー・データ機器独自の、PC-9800シリーズとPC/AT互換機に両対応しているものでした。PC-9800シリーズの製造元であるNECからはUltra 2 SCSIに対応したPC-9800シリーズ用のホストアダプタは発売されませんでしたので、実質的にはアイ・オー・データ機器の製品がデファクトスタンダードというべき存在となっていました。
このボード単体で見る限りは、ごく普通のUltra 2 SCSI対応ホストアダプタであり、性能もごく普通のものでした。ただ、Ultra 2 Wide SCSIが1chあるだけという製品であったため、MOやスキャナなど、旧来のSCSI接続周辺機器を接続してしまうとLVD転送が出来なくなってしまい、HDD専用のインターフェースとして使わない限りは少々不便であったという点は否めません。
前述のSC-UPU2などのようにボード上にLVD-SingleEnded変換ブリッジを用意してあれば問題はなかったのですが、このボードのような構成では以前取り上げたIOI-141LSのような変換アダプタと別途組み合わせなければ実用性が低く、結局それほどの人気は得られなかったようです。
私の場合はオンボードでNarrow SCSIを備えていたPC-9821RvII26で使っていましたので、純粋にUltra 2 Wide SCSIの恩恵を受けることが出来ていて、十分に満足していました。このPC-9821RvII26は外部向けWebサーバーとして24時間稼働をしていたPCであり、動作の安定度の高さも十分といえます。
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購入金額
1,980円
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購入日
不明
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購入場所
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