現行モデルは本体に地図データなどの記憶領域として8GBのメモリを内蔵していますが、この時代は本体内メモリは512MBしかなく、地図データは添付のMemoryStick Pro Duoから読み込む方式となっていました。
この方式は地図のデータ追加やアップグレードが容易であるというメリットもある反面、MemoryStickの速度性能に引きずられるため検索速度にはかなり難がありました。簡易検索で引っかかる内容であれば実用的な検索時間で収まってくれるのですが、詳細検索を行うと時間がかかりすぎて殆ど実用には耐えません。
また、コンピューターとしての性能も決して高いものではなく、自宅付近の田舎町であれば特に問題はないのですが、都内に出かけて細かい路地に入ったりしてしまうと、自社位置の表示に遅延が発生して自分がいる位置が掴めなくなってしまうことがありました。この辺りはいずれも最新モデルのNV-U77VTでは改善している部分であり、古さを感じざるを得ないところです。
ただ、光・電波VICSビーコンがオプションで設定されていて、私が購入した時点でこのビーコンが付属していたため、大まかなものではありましたが交通情報が表示できていたため、この辺りの使い勝手は他のPNDとは一線を画すものでした。
今となっては古さは目立ちますし、完成度という意味でももう一つだったとは思うのですが、この製品が目指した方向性はその後のモデルで確実に実現されていっていましたし、画期的な部分も感じられた辺りは評価されるべき製品だったといえるのではないでしょうか。
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購入金額
12,000円
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購入日
2010年10月08日
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購入場所
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