レビューメディア「ジグソー」

一作目?との差が...

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。工業製品にしろ文化作品にしろ「次の作品」というのは前の作品の発展系を期待されます。前作で今一歩だった点を改良し、特徴を推し進め、何かしらの新味を追加する、つまり前作の延長線上にあるのが重要です。あまりにかけ離れていると過去からのファンはついてきません。一作目とあまりに傾向が異なり、聴いた当初は正当に評価ができなかった作品をご紹介します。

“The Five Star Stories”は永野護の長編コミック。TVアニメ「重戦機エルガイム」でデザインされた重戦機=ヘビーメタルを、さらに推し進め、有機的で流麗な巨人、モーターヘッドを創造した。

そのイメージアルバム一作目

はシンフォニック、かつプログレロックの薫りを放つBGM集で“The Five Star Stories”の重厚かつ幻影的な雰囲気、進んだ文明と退廃的な文化とのミックスをよく表していた。

続く2作目が本作、“GREEN and GOLD”。後の“The Five Star Stories”劇場版ではラキシス、というキーキャラクターを演じた声優、川村万梨阿フィーチャリングの作品。声が「たつ」わりに澄んだ声の彼女。実は前述の「重戦機エルガイム」、続く「機動戦士Ζガンダム」などで協働した永野とこの後に結婚することになるが、「フィーチャリング」のしすぎで?一作目との継続性が切れている。

「Landscape」幻想的な音と透明感がある万梨阿の声でニューエイジ風に始まるが、リズムインするとプログレ風に。スネアが2拍目を喰う変態リズムでチョッパーベースも入り印象が変わる。後半は一作目路線か?

「Dream Lovers」は間奏以外ピアノのバックのみで万梨阿の透き通った声が聴ける。声量や音域はすごいわけではないけれど、声優らしく魅力的な声質と表情づけが上手いのが判る。

「Windy Tales」は吉良知彦のガット弦と判る生ギの独奏インスト。コード進行と奏法がニューエイジっぽい癒やしの曲。

万梨阿の幻想的な声は実はこの世界と外れていなくはない、音楽的にも改めて聴けば佳曲も多い。

でも聴いた当初は(当時から永野と万梨阿の仲は知られていたので)「自分の彼女を使うためにココまで路線変える?」と思ったのも事実。

ちょっと自分の期待した路線と違うところを呈示されて、戸惑ってしまったワケ。そんなこんなでワリを喰った作品です(☆はその時の心証も込めてのもの。単品ではもう一つ+かな。)

【収録曲】
1. Wonder story
2. Landscape
3. Nightingale Forest
4. Undine
5. Dream Lovers
6. Rapunzel Rapunzel
7. Windy Tales
8. Gitano
9. Green And Gold
10. Burninng Blue

試聴ファイルコレ一曲?「Burninng Blue」

  • 購入金額

    3,200円

  • 購入日

    1988年頃

  • 購入場所

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