“The Five Star Stories”は永野護の長編コミック。TVアニメ「重戦機エルガイム」でデザインされた重戦機=ヘビーメタルを、さらに推し進め、有機的で流麗な巨人、モーターヘッドを創造した。
そのイメージアルバム一作目
はシンフォニック、かつプログレロックの薫りを放つBGM集で“The Five Star Stories”の重厚かつ幻影的な雰囲気、進んだ文明と退廃的な文化とのミックスをよく表していた。
続く2作目が本作、“GREEN and GOLD”。後の“The Five Star Stories”劇場版ではラキシス、というキーキャラクターを演じた声優、川村万梨阿フィーチャリングの作品。声が「たつ」わりに澄んだ声の彼女。実は前述の「重戦機エルガイム」、続く「機動戦士Ζガンダム」などで協働した永野とこの後に結婚することになるが、「フィーチャリング」のしすぎで?一作目との継続性が切れている。
「Landscape」幻想的な音と透明感がある万梨阿の声でニューエイジ風に始まるが、リズムインするとプログレ風に。スネアが2拍目を喰う変態リズムでチョッパーベースも入り印象が変わる。後半は一作目路線か?
「Dream Lovers」は間奏以外ピアノのバックのみで万梨阿の透き通った声が聴ける。声量や音域はすごいわけではないけれど、声優らしく魅力的な声質と表情づけが上手いのが判る。
「Windy Tales」は吉良知彦のガット弦と判る生ギの独奏インスト。コード進行と奏法がニューエイジっぽい癒やしの曲。
万梨阿の幻想的な声は実はこの世界と外れていなくはない、音楽的にも改めて聴けば佳曲も多い。
でも聴いた当初は(当時から永野と万梨阿の仲は知られていたので)「自分の彼女を使うためにココまで路線変える?」と思ったのも事実。
ちょっと自分の期待した路線と違うところを呈示されて、戸惑ってしまったワケ。そんなこんなでワリを喰った作品です(☆はその時の心証も込めてのもの。単品ではもう一つ+かな。)
【収録曲】
1. Wonder story
2. Landscape
3. Nightingale Forest
4. Undine
5. Dream Lovers
6. Rapunzel Rapunzel
7. Windy Tales
8. Gitano
9. Green And Gold
10. Burninng Blue
試聴ファイルコレ一曲?「Burninng Blue」
-
購入金額
3,200円
-
購入日
1988年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。