対応するメモリは16bitのDirect RDRAMモジュール(RIMM)で、これは後にIntel850チップセットとの組み合わせでPentium4にも使われたものです。
しかし、当時のRIMMは極めて高価で供給量も限られていたため、SDRAMとの組み合わせを要求されることとなり、メモリリピータチップを併用することを条件に、SDRAMを利用することが可能となっていました。このPIIIDMEはDual Slot1かつSDRAM専用ということで、本来のIntel840とはかなり異なった姿で使われている製品です。
一般的にSlot1のマザーボードは、Slot1→Socket370変換アダプタでどちらのCPUも動かすことが可能でしたが、このマザーボードは変換アダプタを使うとCPUを2つ挿していても1つしか認識しないなど、癖の強さがありました。
ただ、それ以上に癖が強かったのがメモリ回りでした。メモリリピータ(MRH-S)の仕様によるものだったのかもしれませんが、このマザーボードできちんと動くSDRAMを探すことがまず難関といわれるほどでした。まず全く同じメモリが2枚1組で用意されていることが前提で、かつSPD情報やバンク、チップの容量など細かく条件を満たしたものでなければ動いてくれなかったのです。私の場合は手当たり次第に買ったジャンク扱いの128MBモジュールの中に数枚動くものがあり、とりあえず使うことは出来ましたが。
ただ、きちんと動く組み合わせを見つけることが出来れば、そのあとの動作の安定度は素晴らしいものがありました。当時はSCSI RAIDカードを使って遊んだりしていましたので、64bit PCIスロットを備えたこのマザーボードは、ベンチマーク用ではありましたがしばらくの間活躍してくれました。
Dual SocketAのTYAN TigerMPXを買ったあとは殆ど使わなくなってしまいましたが、動くまでの気むずかしさと動いたあとの安定感は、いかにもSUPERMICROらしいという印象でした。
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購入金額
8,000円
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購入日
不明
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購入場所
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