CAPTでは、双方向通信が必要
LBP-1110は、プリント画像生成機能をプリンタに持たず、OS側で行うという珍しい仕組みのプリンタです。CAPT(Canon Advanced Printing Technology)というらしいが、もはやアドバンストではなくなってしまいました。
マイクロプロセッサやメモリが高価だった時代、プリンタ本体が簡素化できるので、低コストになるというのが当時のコンセプトでした。しかし、ドライバソフトの負担が大きく、OSが変わるたびにドライバの開発に手間がかかっていたのではないかと思います。
CAPTの仕組み上、PCとの間は双方向通信が必要とされ、ネットワークプリントで片方向タイプのプリントサーバが使用できず、専用のプリントサーバを手配すればかえってコスト高になるという事態もありました。
サポート終了。
そんなわけでかWindows7で32bitのみに対応したのが最後となり、同64bitやWindows8には対応しないようです。OSXは、10.4.4までです。Linuxは初めから非対応です。
たしかに、2001年に発売された製品なので、すでに稼働している実機も少なく市場的には用済みなのかもしれませんが、わたしのLBP-1110は快調です。どうにか今後も使い続けたいわけです(エコだし)。
PSプリンタ化
そんなLBP-1110ですが、PS(PostScript)プリンタとして共有しておけば、大抵のOSのどのバージョンからもプリントできることがわかりました。
① RedMon(Version 1.9)
② Ghostscript(Version 9.05)
③ WMF2EPS(Version 1.32)
これら3つをLBP-1110が動作できるWindows機にインストールして仮想のPSプリンタを構成し、実出力先をLBP-1110とした仮想プリンタを、LAN上の他機から共有します。
(”仮想PSプリンタ”でググれば先達の知恵が何件か見つかります。需要があれば詳細手順を記述しますね。)
この方式の難点として、32bit機または、Windows7の64bitでXP MODEが動作するマシンを1台確保しておかなければならないことと、プリントの際にはそのPCが起動していないといけないことです。(XP MODEは試していません。)
わたしの場合は、TV録画サーバー機がWindows7-32bitだったので、これに仮想PSプリンタを構成し、LBP-1110をUSBデバイスサーバーからつないでいます。
これでWindows7(64)やOSX10.6、ubuntu12.04からプリントすることができるようになりました。
ただ、用紙切れ、紙詰まりなどのステータスは返りませんから、気配りが必要です。
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購入金額
0円
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購入日
2007年頃
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購入場所
いただきもの。
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