家に持ち帰り確認したところ、予想通り固定具を外すことで正常に再生するようになりました。ただ、トレイの動きが鈍く、途中から手で動かしてやらないとうまく動かない場合があるという状態です。購入価格を考えれば十分に我慢できる程度の障害ですが。
CD-Rも含めて再生に特に問題ないことが判りましたので、音質チェックを行ってみました。まずアナログ出力時に気付くのは低域方向の厚みと力感です。ただ、その反面中高域方向の透明度やワイド感はそれほどよくありません。パワーで押しきろうとするような印象です。比較に使ったのはVictor XL-Z621ですが、低域方向ならC-901FX、中高域ならXL-Z621、ただどちらにしてもPCのオーディオインターフェースである、CardDeluxe辺りには全く及ばないといったところです。
次にデジタル出力時ですが、これが思ったほどよくないのです。手持ちのCDプレイヤーとしては比較的新しい方になる製品なのですが、デジタル出力時の音質は古いXL-Z621に全く及びません。最近の外付けD/Aコンバーターと組み合わせれば現代的な水準の音が出てくるXL-Z621に対して、C-901FXはアナログ出力時にも感じた透明感の低さや繊細さの不足、音場の狭さがそのまま残ってしまうのです。
購入価格が安いので、期待ほどの音質ではなくても諦めは付いたのですが、新品当時このクラスのCDプレイヤーを買うつもりで試聴していたとしたら、かなりがっかりすることになっただろうというのが結論です。バブル崩壊後で、オーディオブームが過ぎ去ったあとに発売された製品であったためか、価格の割にあらゆる面で物足りなさを感じてしまいます。
今も手元に残してありますが、使う機会は殆ど無くなってしまった製品です。
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購入金額
1,050円
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購入日
2008年09月14日
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購入場所
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