BEGIN。バンドオーディション番組、イカ天こと「三宅裕司のいかすバンド天国」の2代目グランドイカ天キングを勝ち取ったこのバンドは沖縄出身の3人組(厳密には石垣島出身)。このあたりはリアルタイムに見ていたcybercatとしては懐かしいグループでもある。
以前、イカ天ブランドのインディーズ盤
をご紹介したが、こっちがメジャーデビュー盤。彼らのバックボーンに洋楽があり、それを消化しながら、沖縄の土着の旋律にあてていっているのが判る。
「SOUND OF SUNRISE」。深い残響効果と2本の高音が強調された生ギターの音で波のように寄せては返す南国タッチの曲。間奏から入るスチールギターとパーカッションがさらに南の風。でもハワイアンではないんだよナァ。
「流星の12弦ギター」はヴァイオリンから始まるカントリーちっくな曲。少しThe Doobie Brothers
のような薫りもある。長い間奏のヴァイオリンソロが、陽気なアレンジのこの曲に♪旅に出るんだ♪という郷愁を与えている。
「恋しくて」は、あの「イカ天」で生で見た名曲。2本のパリンとしたエレキギターのイントロや間奏のオブリのフレーズが語りかけているような風情。切ない、恋しい。日本的なメロディはなく、ブルージイな旋律なのに涙が出るほど「懐かしい」。
最近は故郷の琉球楽器を取り入れたり四七抜きのフレーズが多くなったりと少し「洋風」ではなくなってきている彼ら。でも後の作品のように明らかな島唄、とか独自の楽器などがフィーチャリングされているものではなく、この時点ではあくまでスパイス。その塩梅がイイ感じだ。自分の持つのは初盤のスリーブ仕様、写真集付のものだけど、Amazonは例によって試聴ファイルがあるバージョンに繋いであります。
【収録曲】
1. SOUND OF SUNRISE
2. 流星の12弦ギター
3. SLIDIN’ SLIPPIN’ ROAD
4. 白い魚と青い魚
5. 8月の森へ行こう
6. いつものように
7. 追憶のシアター
8. 恋しくて
9. 砂の上のダンス
10. 星の流れに
11. ほほ笑みに続く道
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購入金額
2,800円
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購入日
1990年頃
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購入場所
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