レビューメディア「ジグソー」

いつの間にか撮影ブースの照明に

「ライトボックス」や「トレース台」と呼ばれる系統のアイテム。要するに光る作業台。

半透明の作業面の下に10Wの蛍光灯が内蔵されていて、作業面を下から照らしあげる。そうすることでトレーシングペーパーの類を使わなくとも、下に敷いたものをトレースすることができるし、もちろんトレーシングペーパーを使うにしても綺麗にくっきり見えるようになるという品。使う人は使いまくるが、使わない人は全く使わない類の製品。
もしかしたらちょうど今(8/11)開催している有明のイベント関連で使った人も居るかもしれない。


これがまた普通に買うと地味に高い。作業用として頑丈に作る必要がある上に需要の少ない製品だから仕方ないのだが。

なのでガラス天板のテーブルの下に電気スタンドを突っ込んで使っていた。私自身大してトレス台を使わないので間に合っていたのだが、リサイクルショップにて1500円という価格で発見し、思わず購入してしまったのがコレ。


構造自体はすごく単純。スチール製のフレームに、B4ヨコ+α程度の作業領域として半透明プラ板。そして内部に10W蛍光灯&リフレクターだ(最近は代わりにLEDを採用したもの出てきているが、更に高価)。光がしっかり拡散するので、光源から離れた箇所でもトレースOK。強弱にムラが出るのは構造上仕方ないが。ちなみに右下に影ができているのは蛍光灯交換時にリフレクターがズレてしまったせいで、本来は無い。
スイッチ類も超シンプル
スイッチ類も超シンプル

更に程よい角度がついているので、トレース以外の作業台としてもいい。本来は本体フレームにくっつけるマグネットが付属しているようだが、それはついていなかった。


B4ヨコサイズということで、A4タテの用紙を使おうとするとはみでてしまうが、横向きに使ったりはみ出す部分はずらしてやったりすれば何とかなる。本格的にA4タテ以上のサイズを使うのだったら一回り大きいモデルの方がいいだろう。

難点は蛍光灯型トレス台全般に言える事も含まれるのだが、やはり作業中は熱くなる。そして光源の蛍光灯がかすかにちらつくので目が疲れる。本格的に使うのなら、LEDライトボックスの方がいいかもしれない。

また、フレームが軋む音が意外と大きい。作業中に力をかけたりするとギシギシと音がする。それ自体は頑丈そうで、剛性も十分なのだが、音が気になってしまうのが惜しい。また蛍光灯の交換は全体を分解するカタチになるので、少々時間がかかる。

とはいえ、それ以外は目だった難点も無く、サイズも程よいので実用品として問題は無い。
何より中古品とはいえ1500円でトレス台を入手できたのはありがたい事。
…しかしこれを入手した頃にはあまりトレス台を使わなくなっていたという悲しさ。最近は描く頻度も少なく、描いたところでラフをスキャン→PC上で線画に起こすのが殆どなので…。


撮影ボックス流用編
撮影ボックス流用編

という訳で部屋の肥やしになっていたのだが、光が拡散する程よい大きさの光源ということで、撮影ボックスのライトとして出番が増えるハメに。


撮影ボックスはプラダンを使用してその場でパコパコ箱を作り、背景はいらないポスターの裏面というお手製。
今まで撮影ボックスは小型のハコを流用し、右上からLEDスポットライトをトレーシングペーパー越しにあてていたのだが、プラダンによるやっつけ巨大ボックスを作ったら光量がまるで足りない。
左にいるよ。
左にいるよ。

そこでこのトレス台をプラダン越しor直接に当てて、影が鬱陶しくならないようにして撮影している。もちろん影を出したい時は双方を適宜オンオフするという状態だ。


実際この撮影ボックスに対してどのような効果がでるかというと…

●自然光&部屋の照明

プラダンがある程度光を通すのでこれはこれで悪くないのだが、部屋の時間帯に左右されるので不安定。更に曇りだったので暗い。

●LEDライトのみ

影を軽減するためにトレーシングペーパーを通しているのもあり、光の量が足りず、私のコンデジだとノイズが目立つ(リサイズしたらごまかせているが)。

●ライトボックスのみ

明るさは大幅アップしたのでノイズ低減。ただしやはり向かって右側に影が目立つ。光の方向を固定したいときはこうする。

●LEDライト&ライトボックス

これが普段使用している状態。ライトボックスでできる影をLEDライトでリカバーする。
自然とはいえないが、この中では一番わかり易い絵が撮れる。


カメラ自体もカラーモードをビビットにしているので、「真実を写す」という意味での写真としてはアレなのだが、見出しとかに使う目立つ画像の場合、更にフォトショップで明るさをあげてゴミを飛ばして、これでもかってくらい脚色してしまう。まあオークションで売るわけじゃないしね!
さすがにレビュー中の画像はあんまり補正すると詐欺なので、見出し画像以外はフォトショの使用は最低限にしているが。

特にそっち系フィギュアなんかは、普通に高い位置の光源だけだと、前髪の影が目立ってかわいく写らない。このライトボックスを床置きするのはその影を消すのにピッタリだった。


ちなみに白いものやミニカーを撮る時は下にP182用サイドパネルをしいてたりする。



なんかもう最近はP182サイドパネル共々撮影専用になってきてしまっている感があるが、使わないよりはいいよね。リサイクルリサイクル。
  • 購入金額

    1,500円

  • 購入日

    2009年頃

  • 購入場所

    リサイクルショップ

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • リーダーさん

    2012/08/11

    あー
    サイドパネル欲しくなってきたー(撮影用に
  • manya嫁さん

    2012/08/11

    やばい、私のトレス台が旦那に奪われる気してきた!?
  • 下小川さん

    2012/08/11

    リンクスアウトレットで無料配布していたゆがみ品なので、心置きなく土台に使えます。
    なんか反射の仕方が絶妙なんですよね。

    ちゃんとトレス台として使わないと、いつのまに別用途に…!?

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