Eagles。歴史的名盤、“Hotel California”
を成したあとの作品。社会現象ともなったこの暗い名盤のあとには何を発表してもこうなっただろうか。かれらは次の作品までに3年の長さを要し、オリジナルメンバーでEaglesの“陽”の部分を担っていたベーシストRandy Meisnerの離脱を経験する。非常に時間をかけて、メンバーチェンジを経て生み出されたアルバム。それがバンドとしての求心力を失い、やり尽くし感が蔓延していた彼らの最期の作品となった。「I Can't Tell You Why (言いだせなくて)」。この名曲が、このアルバムから新加入のTimothy Schmitの筆になるというのは意外。フロアタムを効果的に使った のドラムパターンとギターバンドEaglesらしからぬ秀逸なストリングス系キーボードが印象的。長いGlenn Freyのエンディングソロは、スローな曲調とあいまって心に届くもの。音も「ザ・オーバードライヴ」というカンジでイイ!
「In the City」はちょっと“Hotel California”以前の彼らを想い出させるようなカントリー風味が残る曲(スライドギターが聞こえるからか←でもプレイするJoe Walshは“Hotel California”からの加入なんだけど)。彼らのコーラスワークの美しさが堪能できる。Don Henleyのシングルストロークベタ打ちの16ビートが時代を感じさせる。
「Those Shoes」はヘヴィなリフとトーキングボックスを使った印象的なギターの旋律で始まるハードロック!ブリッジ部のファルセットっぽいコーラス部分は意外にもソウルテイスト。
有終の美として彼らの音楽活動の集大成。バラードあり、カントリーあり、ハードロックあり、ブギあり...多彩ではあるけれどもその後散っていくメンバーを象徴するようにまとまりは薄い。一曲一曲は決して悪くはないんだけど....
“Hotel California”の陰に隠れて損をしている、Eagles最期の輝きです。
*リンクは試聴ファイルがある紙ジャケ盤に繋いでますが、自分の所持するのは通常盤です。
【収録曲】
1. The Long Run
2. I Can't Tell You Why (言いだせなくて)
3. In the City
4. The Disco Strangler
5. King Hollywood (ハリウッドよ永遠に)
6. Heartache Tonight
7. Those Shoes
8. Teenage Jail
9. The Greeks Don't Want No Freaks (グリークスはフリークスお断り)
10. The Sad Cafe
「I Can't Tell You Why (言いだせなくて)」
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購入金額
2,000円
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購入日
1990年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2012/07/25
cybercatさん
2012/07/25
EaglesはさすがにLP時代はビンボー(中学高校)だったので、FMエアチェック(死語)でしたね(^^ゞ