レビューメディア「ジグソー」

ベンチ用PC⇒メインPC昇格準備⑥

OCコンテストでのベンチ用PCをメインPCに昇格させるプロジェクト?

カリカリまでは攻めないが、プチOCで常用予定のため、ケース

のサイド吸気口を開口して新鮮外気を取り入れるが簡易水冷

の内部張り出しが大きく、定位置にファン

を取り付けることができない。

状況はこうだ。そもそもこのPCケースAbee AS Enclosure M2 Premium Editionはレイアウトフリーな構造や高精度なチリなど高品位なケースだが、もともとは2005年発売のAbee AS Enclosure M2。エアフローなどは当時の水準に過ぎない。ヘタに?工作精度が良いためほとんどスキマがなく窒息系のケースだったこのケースの再発に当たっていくつかトレンドに沿った対応がとられたが、その一つが120mmファン搭載可能なサイドエアホールの追加。ケースの左側面に開くホール。
左側の四角いホール群がそれ。隣にうつっているネコは使用イメージですww
左側の四角いホール群がそれ。隣にうつっているネコは使用イメージですww
本来の設計はこう。
サイドホールには無加工で120mmファンが搭載可能
サイドホールには無加工で120mmファンが搭載可能
この機構を使って通風を良くしようとしたところ....ここで簡易水冷

との干渉が出た。
CWCH80が内側に張り出しすぎてサイドパネルが閉まらない
CWCH80が内側に張り出しすぎてサイドパネルが閉まらない
またサイドエアホールは単なる穴でフィルターの取り付けも考えられてはいないし、エアフロー的に無意味な穴もある。
ファンの外にも穴があり、ここはエアフロー的に無意味
ファンの外にも穴があり、ここはエアフロー的に無意味
そのため、造作して3cmほどスライドさせることにしたが、そのとき使った素材。

アクリサンデー板は、三菱レイヨン樹脂板「アクリライト」を加工したDIY素材。標準色48種の幅広いカラー展開と、180×320mm(SS)から1040×2040mm(1×2)まで7種類、厚さも1mm、2mm、3mm、5mmの4種類とよりどりみどり(いずれもカラーによって存在しない大きさと厚さがあるが)。

今回はブルー発光のファンの並行移動の造作をするので、「透明で」「青色系で」「加工がしやすく」「十分な強度を持つ」ということで、アクリサンデー板ラインアップから透明色の301スカイブルー、2mm厚のものをチョイス。大きさは120mmファンより一回り大きければヨカッタので、大きさはSS(180×320mm)をチョイス(これがもとで後に追い詰められるw)。

サイドホールの目隠し板を参考にファンの取り付け位置を3cmほどバックパネルから後退させる(PC前面から見ると前進)。
アクリル板を利用してファンを取り付け、ケースにも固定しようという計画
アクリル板を利用してファンを取り付け、ケースにも固定しようという計画
まず普通にアクリルカッターで切り抜きを始めたが、アクリル板というのは一般的にカッターで切れ込みを入れてパチンと折り取る「切り方」。穴を「くり抜く」というのは意外に難しい(カドが切り離せない)。悪戦苦闘しているうちに枠にひび割れが...orz
買ったアクリル板のサイズが最低限なため、あと一度しかチャンスはない。そこでカドはドリルで穴を開け、その穴の間をカッターで切る作戦に変更。
まずスミをドリルで処理
まずスミをドリルで処理
ファンを取り付けるねじ受けのために張り出すスミが難しかったが、何とかクリア、無事くりぬき。
今度は無事くりぬき、取り付け用の穴も開けた
今度は無事くりぬき、取り付け用の穴も開けた
次にファン取り付け側に制振ゴム

を貼り付け、吸引側にフィルター

を挟むための押さえの枠をつくり、それと高さを合わせて空気の流れを制御するための固定枠を接着。
接着剤は塗る、というより毛細管現象を使って流し込む
接着剤は塗る、というより毛細管現象を使って流し込む
その後ファンをテーパーネジ

で固定、
ファンの固定で少し穴を微調整
ファンの固定で少し穴を微調整
フィルターを挟んで押さえ枠共々PCケースサイドパネルから固定。
外(下)からサイドパネル⇒押さえ枠⇒フィルタ⇒ファンを固定した板
外(下)からサイドパネル⇒押さえ枠⇒フィルタ⇒ファンを固定した板
固定には近くのホームセンターで購入したステンレスの超低頭ねじとプラスチックのワッシャとナットを使用。
ナットワッシャは防振効果も期待してプラスチックを使用
ナットワッシャは防振効果も期待してプラスチックを使用
キーポイントはファン固定板をとめる目隠し板固定ねじとファンの干渉。ファンの干渉するポイントをドリルで削り、固定。
このナットが固定できる穴を削るのがタイヘン><
このナットが固定できる穴を削るのがタイヘン><

フィルターと枠できちんと流路はコントロールされている
フィルターと枠できちんと流路はコントロールされている
結果....
キターーーーーー(゜∀゜)ーーーーーー!!
キターーーーーー(゜∀゜)ーーーーーー!!
青いサイドファンと、黒い簡易水冷のファンが干渉していない!

か~な~り、疲れたけれどできばえはいい感じ!

アクリサンデー株式会社製品ページ
  • 購入金額

    700円

  • 購入日

    2012年06月頃

  • 購入場所

    ジョイフル本田

30人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (10)

  • 下小川さん

    2012/07/16

    貴重なケースを生かしつつ冷却性能アップとは、見事なDIYですね!
    こうして自分だけの仕様にすると大変ですが、更にケースに愛着わきますよね~
  • cybercatさん

    2012/07/17

    下小川さん、まさにグッドタイミングなプロフ画像!
    下小川さんの「圧倒的存在感」なP183

    にはかなわぬものの、一応同じく限定100台。
    Al(aluminium,原子番号13番)フェチである自分としては使い倒したい!
    ...ので、改造を思い立ったが...

    ...しかし位置合わせには苦労した。
    穴の位置が少しでも狂うとアクリル板が歪んでしまうので、つけては外して削り(一度空けた穴を微妙に動かすのはかなり難しい)、ネジ止めしてまた外してまたまた削り....

    これだけ苦労して(といってもこれが最難関だったのだが)ベンチ用PC⇒メインPC昇格プロジェクトを進めてきてたら、油断していたプレミアムレビュー選出で今後2週間は完全作業ストップ....

    なんとか8月中には完遂したいものです←弱気
  • 下小川さん

    2012/07/17

    ちょうどこのDIYなプロフ画像を作っていたトコロだったのでついついくいつきました!

    私のP183はあくまで本体は普通のP183のサイドパネルにイラストフィルムを貼り付けたものなので、インパクトはありますがモノ自体は定番の如く流通しまくっているP183なのでw
    カリスマ性(?)ではEnclosure M2 Premium Editionにはかないません!
    (というか「限定100台、」の書き出しはcybercatさんを意識して勝手にパロディしちゃってたんです、今更ながらゴメンナサイ)

    アクリル板は綺麗なんですけど、弾力がないので1mm以下でもズレると削りなおしなのが厳しいですよね。でもほんとスタイリッシュなアルミケースの外観を損ねず理想の冷却系になってすごいです!

    プレミアムもありますし、ゆっくり完成形を期待しています~
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