美術品や嗜好品を作ろうなどと意図されていない純朴さがゆえに、削り彫られ、捏ねて焼かれ、絞り染められた、見ようによっては単純で稚拙に思われるそれぞれのかたちや紋様が、眩しいほど活き活きと光彩を放つ。
必然的かつ無意識の美、柳宗悦流に言うなれば「無事の美」という表現そのものかもしれない。
そこに存在し表徴しているものは、生きとし生けるもの森羅万象であり、神々への信仰であったり、豊穣やささやかな安寧への民の願いだったりする。
ペルー、アヤクーチョ地方の素焼の教会。
おおよそ70cm高の大きいものなのですが、家のお守りとして屋根に飾られるもののようです。
店で一目見た時から気になり続け、ずいぶんとしつこく眺めに通って手に入れたもの。
かつて文明を滅亡させた侵略者たちが持ち込んだ宗教などとは露にも感じさせない。
愛する家族や村の民すべてへの祈りと、日々の生活へのささやかな願いが聞えて来ます。
もうそろそろ息子が5歳になるので、実家の物置から運び出して久し振りに部屋に飾りました。
家族が寝静まった後に、これを眺めながらちびりちびりと飲む国稀がまた美味い。
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購入金額
0円
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購入日
2000年頃
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購入場所
屋根裏の散歩さん
2012/07/16
言葉が出ません。
いいなぁー!
お富さん
2012/07/16
vingt-et-unさん
2012/07/16
以前、シーボーズの時にお話ししていた大物?がこの教会なんです。
ミニチュアを売っているのは、たまに見かけますが、この大きさはこの時以来ありません。
クリスマスには、空洞になっている内部にロウソクを灯してみようかなと考えております。
vingt-et-unさん
2012/07/16
ありがとうございます。
ずいぶんと長い期間、仕舞いっぱなしで気になっておりました。
飾るといいですね。
この存在感で、部屋が明るくなったような気がします(そして狭く・・・)。