のリズム隊=ベース櫻井哲夫とドラムス神保彰が本職?CASIOPEAを離れて組んだバンド。メンツは二人の他はギタリストの古川望とキーボーディスト梁邦彦、そしてボーカルが国分友里恵と秋元薫。そうボーカルバンド。つか、CASIOPEAにも以前からボーカル入りの曲はあったが、どちらかと言えばコーラス、という感じでインストが主。それがこのSHAMBARAの活動の少し前、ボーカル入りの曲が数曲入った“SUN SUN”に続いて、コカコーラのCF曲などで知られるソウルフルなボーカリスト楠木勇有行をゲストに迎えて今までになくたくさんのボーカル入りの曲を擁するアルバム“PLATINUM”を出した。それがその後また完全インストの“EUPHONY”を出したあとに、SHAMBARAの活動はある。
この頃はメンバーの活動もCASIOPEA一本槍ではなく、ソロアルバムを出したり
他ボーカリストのプロデュースや演奏での参加
をするなど、グループ活動が拡散方向にあった時期。リズム隊としてはボーカルを入れた活動が手応えがあったのか、亜蘭知子のバックが心地よかったのか。今回のアルバムはガッツリボーカルアルバム。
その亜蘭知子の「SLOW NIGHTS」を元気にしたような「SOLID DANCE」。でもこれはギターの古川の筆になるもので、CASIOPEAはカンケーないんだけど...あちらは野呂一生の作曲で同じギタリストの曲、ドラマーが同じだから似る?(「SLOW NIGHTS」のベーシストは高水健司)櫻井のベースが歌ものバックにしては異常に動いてんだけど....(^^ゞ
「DELICIOUS LOVER」。櫻井のチョッパーがフィーチャーされたアゲアゲなJ-POP。ギターも手弾きのチョッパー風のフレージングもあり、神保のタイトなドラミングとあいまって、ちょ~ダンサブル!!
「In The Universe」。半速16ビートのような譜割りにしてあるAメロに続いて、チョッパーで躍動感ある前半と普通の8ビートが交互に現れるBメロ、少し無国籍なサビとコロコロ曲調が変わる曲。神保のなが~いフィルイン...というかオンビートのソロもあり、結構ノリノリ。
CASIOPEAとは全く違う方向性。歌入りのフュージョンと言うよりはリズム暴れ系J-POP?
リズム隊ってあんまジャンルのコダワリがない人が多いんだよね。インストのバックと違って歌ものバックは結構楽しかったんだと思う。ただ、このSHAMBARAの活動がCASIOPEAに差し障るとフロント側の残り二人に言われ、両立を考えていた神保と櫻井の考えとは一致せず、結局二人はCASIOPEAを脱退してしまう。
しかしその後SHAMBARAは長続きせず、彼らは結局ジンサクというフュージョンバンドを立ち上げる。
一方残されたCASIOPEAはその後ベースは鳴瀬喜博で固定されるものの、ドラマーが決まらず、最後は神保がサポートとして復帰して支える状態。それも2006年に正式に活動停止。その後野呂一生と櫻井哲夫アコースティックデュオPEGASUSを組んだりしたが結局黄金期4人が再結集することはなかった(2012年CASIOPEAは再始動したが今度はキーボード向谷実が交替し、ついにオリジナルメンバーは野呂ひとりになる/神保はサポートして継続)。
あれも、これもやりたかったリズム隊とあくまでもCASIOPEAの活動を中心としたかったフロント組。そしてファンもCASIOPEAの神保・櫻井を期待していた面もある。
そんな思惑と先入観に割を喰ったアルバムです。
【収録曲】
1. ON THE EARTH
2. 恋の瞬間~Can't stop my love~
3. TAKE ME HIGHTER
4. SOLID DANCE
5. LOVIN' YOU
6. DELICIOUS LOVER
7. MONOCHROME
8. Aquariumの都会
9. HURRY UP TO YOU
10. In The Universe
「SOLID DANCE」
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購入金額
2,500円
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購入日
1989年頃
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購入場所
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