所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。だれもが心の奥に持っている想い。それを売る商売でもある音楽家。その音楽家になるべくして生まれた女性の心の叫びをご紹介します。
Sugar Soul。以前ご紹介した通りフロントのAIKOとDJ HASEBE、コンポーザーのカワベの実験的R&Bユニット。特にAIKOの存在感が強い。
「甘く」はない。心の深層をえぐる詞。情念深い歌。心の奥にディープダイヴしたような、こころのひだを一枚一枚めくっているようなそんな、世界。暗い、昏い、闇い。そんな深層世界へいざなってくれるアルバム。
「Scat for mama Ⅰ -interlude-」。このアルバムはinterludeが随所に挟まれるコンセプトアルバムだが、これはイイ。淡々と続くプログラミングリズムにまるでマシンのような正確さで高山毅のベースが絡む。その上にジャジィな長田直之のピアノが続きSugar Soulのスキャットが絡む。後半のもう一曲「Ⅱ」と呼応したつくり。出だしのこちらのほうが崩していないので単曲切り出しても聴けるな。
「Back for free, do the freak」は鈴木俊介の軽やかなギターカッティングと、赤木りえのフルートのオブリにキャッチーなラインが乗るJ-POP。途中のキメなんかはかなりCOOLなフュージョン風のトリッキーなもの。アツいparis matchというような洗練さもある。
伊丹雅博のアコースティックギターが目立つsingle ver.と比べて石成正人のエレギ(セミアコ?)のあまり歪んでいないオブリがザクッと来る、「悲しみの花に -album ver.-」 。♪人は/あぁ/ただ/無力で/語りかける言葉は/むなしく通り過ぎてく/熱い/この血で/あたためられたなら♪このアルバムからはこの曲と、「Sauce」がシングル対象だが...(^^ゞ
彼女はこのアルバムのライナーにこう記している。
“音を売る世界に生まれてしまった。お金を出してまで、一つになる事をみんなが求めるのなら、私は雑音でなく、音楽を売りたい。~”
ケースもスモーク仕様でクラい...
カッコつけるわけでなく、自分の暗部に目をふさぐわけでもなく。
流して聴ける音ではありません。向き合う必要がある音楽です。
【収録曲】
1. Brand
2. Scat for mama Ⅰ -interlude-
3. ナミビア
4. 青い月
5. Gin & lime -original ver.-
6. Ho-oh~女神のうた~ featuring Ryo The Skywalker
7. ParkasessionⅠ-interlude-
8. Cosmic family -original ver.
9. Dopewire from mothershipz
10. Sauce -long edit-
11. Scat for mama Ⅱ -interlude-
12. Back for free,do the freak
13. 女の気持ち
14. Chang
15. 悲しみの花に -album ver.-
16. ParkasessionⅡ-interlude-
「悲しみの花に」(こっちはsingle ver.)
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購入金額
3,000円
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購入日
2000年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2014/09/28
ポチろう。
間に合うなら新システムの最初に鳴らしたいくらい。
cybercatさん
2014/09/28
つか、ラブリエさんって新しいレビュー投稿前に関連のふるーいレビューを手直ししたときにそっちに引っかかるんだよなー
なんで??ww
北のラブリエさん
2014/09/28
なんででしょうね。
私が変なリズムの取り方をしていて、タイミングが合わないとかw
cybercatさん
2014/09/28
ところで、上のyoutubeはalbum ver.ではありませんのでお間違えなく。
Amazonの試聴ファイルはサンプリング個所が悪く、イントロで終わってしまっていますが、雰囲気は判るハズ。