一応テレビとして発売された商品ではありますが、私自身はこの製品でテレビ放送を見たことは購入直後の動作チェック時以外は無く、完全にPCモニターとして利用しています。
解像度こそフルHDはサポートしていますが、最近の液晶テレビと比べれば遅延も大きく、性能的にはそれほどPCモニター利用に適しているわけではありません。ただ、外部入力コネクターが次の通りとなっているのです。
・外部入力1:DVI-D
・外部入力2:D-Sub15P
・外部入力3、4:HDMI
・その他D5端子やiLink等
また、付属のTVスタンドはPCのキーボードを置けるように形状が工夫されていて、当時シャープが発売していたデスクトップPC「インターネットAQUOS」との組み合わせが想定されていたことが判ります。
PC入力端子と連動するPC電源連動機能もあり、PCモニター的に動作する液晶テレビと認識しておけば間違いないような製品です。
ただ、結果論から言えばこの製品の完成度は残念ながら高いものではありませんでした。機能面では確かにPC用途を十分に想定していたのですが、肝心の表示能力が全く追いついていません。
まずシャープ得意のASV液晶パネルの特性上、ブラウザなどの表示でフォントが非常に読みにくいのです。フォントの周辺が白くにじむという独特の症状が発生するためなのですが。
また、DVI-Dやアナログ入力では問題ないのですが、HDMIではGeForce、RADEON共に解像度をうまく認識してくれず、フルHDでの表示に失敗することが多いという問題もあります。この製品ではPC入力には専用の端子があるのでそちらを使えというスタンスであるようです。
製品のコンセプトは2007年発表の製品としてはかなり先進的でしたが、実用レベルに達していない実装の部分が残念でした。当初は仕事の打ち合わせ時に内容を見ながら話をするために用意したのですが、結局はDVD等の再生観賞用になってしまっています。
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購入金額
89,800円
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購入日
2008年12月07日
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購入場所
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