中古品なので、最初からへたっていたものもあるが、省電力マネージャーで見る限り、状態の良いものもあった。
サイクルカウントも30程度、充電は40~70%で行っていたが、突然不良になったものもある。
ThinkPad バッテリーは制御チップが組み込まれており、一度不良判定されると、電池だけ交換しても再生はできないという。
廃棄するしかないのなら・・・と、内部電池の電圧を測ってみると、個々も全体も問題ない。
複数のバッテリーでこの結果となったので、制御チップにタイマーが仕込まれているのではないかと疑っている。
リチウム・イオン・バッテリーの半田付けには危険が伴う。
再生不可の情報もあったので、セルのみの交換は止めた。
■交換バッテリーの選定
3台分のバッテリー
純正を買うと、それだけで新PCが買えてしまう。
さすがにそれはキビシイので、互換品を検討した。
以前、Yahoo! オークションで純正をうたう8セル製品を購入したことがある。
約12000円と純正品よりかなり格安。
約6000円とそのまた半額。どちらの製品にも不満はなかったが、最近目にしない。
それ以下の値段のオークション品には手を出す気になれなかった。
互換品で有名なのは、ロワ。
今回はロワで行こうかと思っていたところで、zigsow に出会い、Anker を知った。
値段は似たような感じである。
SANYO セルのロワか SONY セルの Anker か迷った。
電池自体は SANYO を好むが、所有している ThinkPad 電池の状態を見ると、両者で大差ないので Anker を選択してみた。
円安の影響か、価格は一時の1.5倍になっているが、まあヨシとしよう。
昨日、発注して、本日午前に到着。
以前の amazon では考えられない、ヨドバシ並みの早さ。(ヨドバシの最速は、早朝注文して、午前到着だった)
海外のリポートであるが、以前見た amazon 倉庫の過酷な労働環境を思い出して、多少の罪悪感を覚える。
さて、到着した製品を amazon 商品ページと比較してみる。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B006FE42RM/
■外装
・箱は純正と同様の、ただの段ボール箱
・製品添付のシールも色が違う。
以上、2点の相違は使用上の問題にはならないので不問。
製品は、帯電防止フィルムに包まれていた。
シリカゲルが同梱されていたが、フィルムは密封されていないので、効果の有無は?
帯電防止フィルムのシールはセキュリティ・シールではなく、普通の?テープだった。
■装着
本体への装着には問題なし。
ウルトラ・ベースへの取付時に、少し強めに押す必要があった。
ゴム足が純正品より少し厚めのよう。
■定格
シールには、14.8V 4400mah 65Whの記載があり、商品ページと同じ。
初回充電中の省電力マネージャーには、以下のように表示された。(一部省略)
満充電容量: 65.59Wh
電圧:16.71V
電力:8.67W
温度:27C
サイクル・カウント:1
製造者名:SONY
製造日:2012-12-19
使用開始日:2012-12
FRU パーツ・ナンバー:93P5030
定格容量:65.12Wh
定格電圧:14.80V
使用開始日が過去になっている点が気になった。
以前に購入したオークション純正品は、初回使用時の日付だったと記憶している。
充電完了時は下記となった。
残容量パーセント:100%
残容量:65.59Wh
電圧:16.62V
電力:-
温度:28C
サイクル・カウント:1
この状態でバッテリー駆動に移行する。
電源設定は、マックス・パフォーマンスとした。
状態:放電中
残容量パーセント:98%
残り時間:5:25
残容量:64.08Wh
満充電容量:65.59Wh
電流:0.79A
電圧:16.25V
電力:12.41W
温度:30C
サイクル・カウント:1
5~10秒毎に数値が変わり、その都度、残り時間は30分程度の範囲で上下している。
ここで HD Tune を動作させてみると、電流は 1.3Aまで上がり、残り時間は2:30まで下がった。
ドライブへのアクセスが終了すると、電流は0.8Aに戻り、残り時間は4:40~5:10となった。
ThinkPad X61 の場合、転送速度の遅さがネックとなるが、携帯時の単体稼働時間を延ばすには
SSD が有効であろうことがわかった。
■その他
今回は、セル数4から8へ交換した。
バッテリー自体を持ち比べると、2倍以上の重さに感じた。
8セルが重いと言うよりも、4セルが実に軽い。
■注意点
納品書と領収書は発行されなかった。出荷明細書だけなので、法人利用の場合は注意が必要である。
ノートPCのバッテリー寿命は、思いの外短い。
その割に高価である。
4~5年は持ってほしいところではあるが、実際は2~3年というところだろうか。
この寿命の短さが需要を生み、生産が継続されているとしたら、思いは複雑である。
私の場合、ノートPCのバッテリーはUPS代わりの用途である。
ThinkPad のACアダプターは本体との接続が甘いものがあり、少し引っかかっただけで外れてしまうことがある。
これを避けたいのが一番の目的であるので、持続時間は短くても、安くて寿命の長い製品を望んでいる。
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購入金額
3,599円
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購入日
2013年03月02日
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購入場所
amazon
yuiさん
2013/03/03
バッテリー稼働から2時間10分後に休止モードに入りました。
作業内容は Web 閲覧、zigsow 登録 90%、ベンチマーク 10%。
再開後の状態
残容量パーセント:12%
充電完了時間:3:48
残容量:6.92Wh
満充電容量:59.85Wh
温度:39C
サイクル・カウント:2
なんと、満充電容量が、いきなり1割減りました。
yuiさん
2013/03/31
充電閾値は40~70%としている。
サイクル・カウントは 3 となった。
満充電容量は 66.51Wh と増え、定格容量 65.12Wh よりも大きな値となっている。
満充電容量は減少する方向にしか変わらないと思っていたが、このバッテリーの場合は異なるようである。