レビューメディア「ジグソー」

手のひらのLinux

PDAとしての機能は良くも悪くも中庸。

スペックとしてはCPUがIntelの今は亡きXScale PXA210 200MHz、RAMが32MBです。

貧弱貧弱ゥ!という声が何処からか聞こえてきそうですね。

 

閑話休題、本題としてSHARP謹製のLCフォントはLCD用に最適化されたフォントで見やすいのですが、液晶自体が常にフリッカーが見える縞々液晶+フロントライト(バックライトではない!)ので、液晶自体の評価は概ね良くはないと思います。

なんと、あろうことかroot権限で全てのプログラムが動きます。(Fig.3参照)
当然自分のホームフォルダもrootです。

電卓アプリが瞬時に起動しない(←補足:メモリ常駐させると瞬時に起動しますが)のはどういうことだw あと電卓メーカーのくせに1+2*3が9になるのもどういうことだ、と問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。
真髄はスペシャルカーネル導入と各種パッケージの導入による柔軟なカスタマイズ性にあり。
Emacs, vi, GNU bc(進数変換+計算) など使い方によっては下手な関数電卓の進数変換を凌駕します。

ただもうだいぶ年月が経っているのでipkg(Debianでいうところの.debパッケージ)が見つかりにくいです。公式の開発ページもサポート打ち切りだし。
情報処理技術者試験学習用サブアイテムとして健在です。

追記:およそ10年間+αの使用で、寄る年波には勝てず、この間清掃を兼ねて分解したらバッテリが見事に妊娠していましたorz 

膨らんだところが液晶を圧迫して本体を握ると液晶に発色むらが…
連続稼働時間もかなり短くなってます。

2,3日充電しないでおくと内蔵メモリーが飛びます。(フラッシュメモリにユーザーデータを格納するのではなく、あろうことか内蔵のDRAM64MBを半分こして32MBをシステム、残りをユーザー領域にしている仕様のため)
大事なデータはSDに保存せよと言わんばかりのトンデモ設計です。


そしてついに本当の意味での「手のひらのLinux」が来ましたね。

RAM512MBでARM700MHzなんてA300基準で考えると大富豪です。


ただ捨てるのももったいないし、イメージノートでメモ書きが出来るので壊れるまで働いてもらいます。リナザウたんにとっても本望でしょう。

  • 購入金額

    20,000円

  • 購入日

    2003年頃

  • 購入場所

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