ここ最近、Tシャツデザインで文字を使ったデザインを要求されることが多くなりました。
いままでであれば、自分の感性とカンを信じて、わりかし適当に創ってきたのですが、
さすがにロゴデザインの頻度が多くなれば、タイポグラフィの概念を理解していないと、
そのうち恥ずかしい思いをするかな?と思うところがあったのと、
ナメタケアワビさんの評価もなかなか良いので試しに購入してみました。
読むまではもっと専門書的というか、難しい話ばかりだと思っていたのですが、
"雑誌"らしく、有名デザイナーがこんな作品発表しましたよー。とか、
その作成について詳しく語っていたり、楽しく読める内容があったりします。
と言っても、そんな楽しく読める内容は二十数ページ。
そこからは、ぐぐっと深くタイポグラフィーの世界に入っていきます。
著名な鳥海修さんや小林章さんによりフォントの作り方について、
端的に紹介されているのですが、やっぱりタイポグラフィにここまで踏み込んだ本って、
なかなか存在しなかったので、非常に価値ある一冊に仕上がっています。
たとえば、和文フォントをデザインする上で基本となる心構えや、
文字毎に決めるべき大きさなど紹介されています。
特に驚いたのが、和文フォントの形を決める上で、
毛筆での筆使いがデザインする上で参考になるということ。
やはり、いままでの土台があってこそのフォントだと、感心しましたし、
まさに目から鱗。
やっぱり適当に創っては駄目なんだなぁ~と、溜息一つ。
文字の世界って楽しく深いです。ほんと。
欧文フォントの作成手法については小林章さんが紹介されており、
此方でも文字作りにおいての起点や、錯視などが説明されていて読み応え抜群。
ちょうど、今作成途中のデザインなんて、明らかに錯視を意識していない造り方でした。
見返してみると明らかに"C"が小さく見えてしまっています;
真円をそのまま使っている為ですね;;
また、あとで修正しとこう・・・。
これだけでも本書を買うだけの価値はありました^^
また、フォント作成ソフトの扱い方や、作成したフォントの公開方法などにも言及されており、
この一冊でタイポグラフィとは一体どのようなものなのか理解できるようになっています。
というよりも、本書を読んでいると、
何か一つ作ってみようかな?なんて欲求がふつふつと沸いてきますw
今作ってるCAT Tシャツのロゴのアイディアをそのまま生かして、
見出しフォント用に作れないかなーーとかww
なにせ、フォント作成するための土台は、本書で一通りは準備されていますので、
タイポグラフィ、初めての一冊としては最適なものになっています。
勿論、素人目から見ても、簡単に説明しすぎじゃないか?という内容もあるのですが、
専門書じゃなく雑誌ですからね。全部説明しちゃうと、創刊号で終わってしまいますw
秋に第二号が発売されるみたいなので、期待して待っていようと思います。
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購入金額
2,100円
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購入日
2012年08月01日
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購入場所
flammulinaさん
2012/08/18
まだまだ構成やレイアウトが垢抜けない気はしますが、
本当に期待できる雑誌だと思います。
きっちょむさん
2012/08/18
ナメタケアワビさんのレビューを見て、
錯視に期待して購入しましたからねw
雑誌としての体裁は、まだまだ不慣れな感じですよねー。
でも、その分参考書の如く濃い雑誌になってる気もします。
はやく次号出て欲しいです^^
MR2スパイダーさん
2012/08/18
時のことを思い出します^^
きっちょむさん
2012/08/18
立体に見えたり、別の造形物にみえたり・・・。
それが、フォントという言語を伝える媒体にも、
そういう概念があるって考えただけでワクワクしません^^?
KoSさん
2012/08/19
わくわく。
きっちょむさん
2012/08/19
うひww
売り出したら買って下さいねww
きっちょむさん
2013/01/15
買わないとっ!!!