初期型ではあるものの裏面照射型CMOS「Exmor R」を採用していて、これまでの同クラス製品と比較すると室内撮影にはかなり強くなったように思います。撮影対象によっては色が妙に変化してしまうような詰めの甘さはありますが、特に深く考えずに撮影してもまずまず見られる画が撮影でき、それまでは一眼デジカメを持ち出していたような場面でも、ある程度は何とかなるようになりました。
光学特性で見ても、35mm判換算で24~120mmとなるレンズであり、近距離撮影には適度な焦点距離を持っています。さすがに望遠端が120mmですから、遠くの方を撮影するような用途には向きませんが、さすがにその類の用途であれば別のカメラを使うべきでしょう。
これまでも台数だけでいえばそれなりのデジカメを使ってきましたが、コンパクトデジカメで私が常用するようになったのは、SANYO DSC-MZ3以来2台目です。それ以外の多くのカメラは気が向いたときに少しだけ使う程度でした。私がコンパクトデジカメに求める「深く考えずに撮影してもそれなりに見られる画が撮れる」を満たしたのがこの2台だけだったためです。
機能や画質の割に本体サイズが小さく、重量が比較的軽めである事も常用している理由です。実はこのあと、同じSONYのDSC-HX5Vも買っているのですが、バッグの中で邪魔にならないという理由で未だにこちらを使っているわけです。もちろん、単純なカメラとしての出来はDSC-HX5Vの方が上ではないかと思います。
カメラにとって画質は当然大事な要素ではあるのですが、本機で撮影するのならデジタル一眼や銀塩のリバーサルを使えば良いわけで、コンパクトデジカメとしては、画質だけではない全てのバランスが高次元である事が何よりも重要である事を痛感させてくれる一台です。
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購入金額
7,970円
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購入日
2010年12月01日
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購入場所
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